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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

写真家 / DJ / 嫁入りランドの寺沢美遊は、被写体のことを考え続けた時間を写真に込める

2024.10.2

#ART

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

7月3日は、リトルプレス制作者 / 韓日文芸翻訳者の広岡ジョーキさんからの紹介で、写真家 / DJ / ラップグループ「嫁入りランド」のメンバーの寺沢美遊さんが登場。撮影に臨む前の準備について伺ったほか、実際に番組MCの2人を撮影してもらいました。

雰囲気のいい現場では、いい写真が撮れる実感がある

タカノ(MC):昨日のゲストの広岡さんもすごくマルチな方でしたが、美遊さんもマルチな方だと伺っております。

寺沢:広岡さんが自分のことを「気が散っている」とおっしゃっていましたけど、自分も同じ属性かなという気はしていますね。

Celeina(MC):そんな寺沢さんですけれども、『FNMNL』『WWD』『STUDIO VOICE』『Numéro TOKYO』『VOGUE』などのメディアをはじめ、広告、CDジャケット、書籍などを中心にカメラマンとして活躍。メジャーからアンダーグラウンドまで、国内外の様々なアーティストやセレブリティを撮影しています。

タカノ:すごいですね。

Celeina:嫁入りランドとかDJの活動も気になるんですけれども、今日は写真にフォーカスしてお話を伺っていきたいと思います。

タカノ:Instagramを拝見しましたけれども、そうそうたる方々の写真を撮られていました。

Celeina:何か思い出の写真とかあったりしますか?

寺沢:個人的には全てが思い出ですね。写真ってなんでしょうという話になった時、私は「思い出です」と言っているんです。写真を撮っている時間は、やっぱりいい時間にしたいじゃないですか。なので、その時間を相手の方が楽しかったなと思ってくれたらいいな、という気持ちから、思い出と言っています。

Celeina:じゃあ撮影の現場で1番大事にしていることは、被写体の方との雰囲気作りでしょうか?

寺沢:そうですね。その空間がいい感じであれば、結構いい写真が撮れたなという実感があるし、見た人にいい写真だと思ってもらえることが多いんじゃないかと思っています。

タカノ:すごく重要なマインドだし、ラジオのMCとして我々にも通ずるものがありますね。

Celeina:なるほど! このスタジオの雰囲気がオンエアに乗ると。

タカノ:僕も毎日思い出作りをしている、という気持ちでやってみます。今日のこのトークも美遊さんとの思い出作りですね。

寺沢:確かに思い出作りですね。

タカノ:本当にどの仕事もそうなんじゃないですか? 思い出作りをしながら仕事に臨んだら、いい思い出にしようと思うから自分が主体的になるじゃないですか。

Celeina:言われてみればそうですね。

タカノ:いい気づきをいただきました、ありがとうございます。

被写体のことを考えた時間が、写真の深みになって滲み出る

Celeina:実際の撮影現場はどんな感じなんですか? フォトグラファーとして準備することは多かったりするんでしょうか。

寺沢:仕事の依頼のメールに被写体の方の名前が書いてあると、私は割とすぐにパッと画が思い浮かぶんです。

Celeina:名前だけでですか?

寺沢:有名な方だったりすると、こういう風に撮りたいなという画が思い浮かぶので、その頭に浮かんだ画が、実際に現場で可能かどうかを毎日ちょっとずつ考えて、いろんなアイデアを増やしたりとか、考えながら準備します。当日現場に行くとそれが全然できなかったりもするので、必ず最悪のパターンも想定します。あとは準備してきた時間が写真の持つ深みになって、それがちょっと滲み出たりしたらいいなと思いながら撮影に挑んだりしていますね。

タカノ:すごく大事なことですよね。イメトレが重要というか。

寺沢:そうですね。その人のことを考えている時間が長かったり、顔をずっと見ていたりすると、どんどん好きになっていくみたいな感覚に近い感じです。そうやって準備していくと、当日は程よい緊張感とリラックスした気持ちで臨める気がします。

タカノ:わかる気がします。僕は以前、営業みたいな仕事をしていたことがあったんですが、その時に先輩から「営業しに行くお客さんのことを好きになれ」と言われたんですよ。その人を助けるために商品を勧める気持ちでいた方が成功するよ、というアドバイスを貰って、確かになと思ったんです。対象の方に興味を持って、その人のことを考えるのって、ほかの仕事にも通ずる力なのかもしれない。

寺沢:仕事論みたいになってきましたね。ビジネス書でも書こうかな。

番組MCの2人をスタジオで撮影

Celeina:そして、本日はスタジオにカメラをお持ちいただきました。我々を撮っていただいてもよろしいんでしょうか……?

寺沢:ぜひ撮りますよ。

タカノ:そうそうたる方々を撮影されてきた方に撮っていただけて恐縮です。

Celeina:喋りながら撮られるのって難しいですね。

タカノ:だから普通に喋っているしかないんじゃない。

Celeina:寺沢さんはカメラのシャッターを切る時に、被写体の方に喋りかけますか?

寺沢:そんなにしないですね(笑)。

Celeina:そうなんですね。

タカノ:カメラを構えている姿がかっこいいですね。キヤノンのカメラです。

寺沢:これでいいと思います! ありがとうございます。

Celeina:見るのが怖いですね。でもこの空間が楽しかったので、いい写真が撮れていると思います。

タカノ:寺沢さんが手応えを感じてくださっていたので、いい写真が撮れていると思いますよ。

Celeina:今実際に見ることはできますか?

寺沢:見られますよ。このやりとりが全部ラジオで放送されているのは面白いですね。ギャルっぽいポーズをしている写真とかめちゃくちゃいいです。

Celeina:こんな短時間で写真に納めていただけるなんて嬉しいです。そして今後の予定としては、11月にソウルのアートブックフェアにグループで出展されるんですよね(11月15日(金)~17日(日)に開催予定)。

寺沢:そうなんです。私以外に、昨日ゲストで出られていた広岡さんや、VJのonnacodomoというユニット、デザイナーのERINAMさん、mimoidという映像会社も含めて、1個のグループとなってソウルのアートブックフェアに出展します。みんなでソウルに行きましょう。

タカノ:楽しそうですね!

Celeina:ソウル遠征いいですね。そしてDJとしては、渋谷のDJ BAR KOARAでレギュラーパーティーも開催されているんですよね。

寺沢:ライターで編集者のshakkeちゃんという友達と2人で『MARCH』というレギュラーパーティーをしています。終電まででもOKなパーティーなのでぜひ来てください。

Celeina:いいですね。詳しくは、寺沢さんのSNSをチェックしていただければと思います。さあ、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいています。どんな方をご紹介していただけますか?

寺沢:最高の友達である高根大樹さんを紹介します。今は渋谷のO-EASTでブッキングを担当されていて、『Erection-Block Party-』というパーティーも主催されています。

Celeina:楽しみですね。ありがとうございます。FIST BUMP、今日お迎えしたのは、写真家 / DJ / ラップグループ「嫁入りランド」のメンバーの寺沢美遊さんでした。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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