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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

「黄金湯」の店主・新保朋子は、さまざまなアイデアを形にして居心地のいい銭湯を作る

2024.9.1

#OTHER

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

5月9日は、アーティストの高橋理子さんからの紹介で、錦糸町の銭湯「黄金湯」の店主・新保朋子さんが登場。黄金湯を継ぐことになった経緯や、リニューアルを果たした黄金湯で展開している魅力的なサービスなどについて伺いました。

老舗銭湯の黄金湯を2020年にフルリニューアル

タカノ(MC):今日は新保さんがいらっしゃるということで、黄金湯のロンTとキャップを着けてきました。

新保:ありがとうございます、嬉しいです。昨日もFIST BUMPを聞いていて、タカノさんが着ていらっしゃると聞いてすごく感動して、ガッツポーズをしてしまいました。

タカノ:大好きなサウナだったので、こういう形でお会いできるのはすごく嬉しいです。

Celeina(MC):私もずっと噂には聞いておりまして、行きたいなと思っていたので、これを機にお邪魔させていただこうと思います。

タカノ:創業が戦前なんだとか?

新保:そうなんです。黄金湯は創業して92年経つんですけれども、私達が継いだのは2018年で、2020年にリニューアルして現在の形になりました。

Celeina:2018年に継ぐ形になったのは、どういった経緯があったんですか?

新保:黄金湯から徒歩5分のところに大黒湯という銭湯がありまして、もともと主人が大黒湯の3代目として12年くらい前に継いでいたんですね。私は嫁としてそこで働いていたんですが、近くの黄金湯が辞めるということで、私達の方で引き継がせていただきました。

タカノ:2020年にフルリニューアルされたんですよね。僕はリニューアル後に伺ったんですけれども、サウナ界隈ではすごくいいよ、と噂になっていました。

新保:タカノさんも前々からサウナがお好きなんですね。

タカノ:そうですね。サウナが好きで、サウナ好きの方々の噂を聞いてお邪魔しました。入り口からとてもおしゃれでスタイリッシュさがあって、でも歴史のある銭湯なのでちゃんと老舗感もあり、伝統と革新がミックスされている雰囲気がすごくよかったです。

新保:改装の時はコロナ禍だったので、ちょっと大変なタイミングだったんですけれども、近くにある大黒湯とは違う新しい形の銭湯にしようと思いました。そこで、昨日も出演された高橋理子さんにクリエイティブディレクションをお願いして、協力していただきました。

CONVERSE TOKYOともコラボ。リニューアルにあたりクリエイターが集結

タカノ:僕が今日着ているロンTのデザインもかっこいいんですよ。CONVERSE TOKYOの星マークと、黄金湯のロゴマークが入っています。

Celeina:ビッグコラボレーションですね。

新保:このロゴは、銭湯の配管や「賽(災)を転じる」という意味が込められたサイコロの形で、実は「黄金湯」という漢字が隠れているんです。

タカノ:高橋さんのデザインが素晴らしいですね。そして、暖簾を担当したのが、以前「FIST BUMP」のコーナーに登場してくれたクリエイティブディレクターの田中偉一郎さんなんだとか?

新保:そうなんです。オープン直前に、お客様の裸が見えてしまう可能性があるので、暖簾をつけた方がいいんじゃないかという話が出ました。そこで急遽田中さんに依頼をしたところ、「お〜い」という文字が書かれた大きな暖簾を作ってくださいました。

昔の銭湯では、男女の垣根を越えたやりとりがあったんです。「石鹸を貸してくれ」とか、あとは出るタイミングを合わせるために「おい出るぞ」と声を掛けあったりとか。「お〜い」というデザインは、そういった風景を表現したそうです。

タカノ:田中さんとはどういう繋がりだったんですか?

新保:田中さんは高橋さんのお知り合いです。高橋さんからはたくさんのアーティストの方を紹介していただきました。

タカノ:そうなんですか! まさにFIST BUMPされていますね。

新保:高橋さんはスタジオが近くにあるので、墨田区を盛り上げていきたいということで、今でもブランディングをしていただいています。

番台バーでは、自分たちのブルワリーで作ったクラフトビールを提供

タカノ:クリエイティブが集結しているんですけども、サウナも本当に最高でして、僕は特に外気浴スペースが大好きなんです。

新保:私も外気浴スペースは大好きです。

タカノ:空がちゃんと見えるのがたまりません。あと、椅子に足置き場がついていますよね。

新保:足置き場って大事なんですよね。限られたスペースに置ける分の足置きを置いて、リラックスできるようにしています。

Celeina:お客さん思いなのが伺えますね。

タカノ:黄金湯といえばフロントも印象的です。

新保:フロントには、番台バーを設置していて、生ビールが注げるようになっています。あとDJブースがあるので、DJの方をお招きして、たまにブースで演奏しながらお風呂に入れる日も設けています。今日はこのラジオをリアルタイムで黄金湯で流していまして、サウナ室と浴室とバーで流れています。

タカノ:黄金湯の皆さん聞こえていますか! 嬉しいですね。

新保:ラジオを流すのは黄金湯では初めての試みです。

タカノ:黄金湯でこの番組を聞いたよ、という方はぜひメッセージを送ってくださると嬉しいです。

Celeina:先ほどビールのお話がありましたが、今日はスタジオにお土産でビールをお持ちくださいました。どういった商品なんでしょうか?

新保:今年になって、黄金湯から5分ぐらいのところにブルワリーを設けまして、そちらで自分たちで作ったビールです。湯上がりに最高の1杯ということで、3種類のビールをお持ちしました。「BATHE YOTSUME BREWERY」という店名なんですけど、「浴びる」という意味の英語「BATHE」を盛り込んでいて、湯を浴びるとか蒸気を浴びるみたいなシーンをイメージしています。

タカノ:パッケージのデザインがもうおしゃれですよね。

Photo:神宮巨樹

新保:このロゴも高橋さんにお願いしました。

タカノ:栓抜きがあるので今飲めてしまいますね!(笑)ちなみにおすすめはどれでしょうか?

新保:おすすめは「ベイズフォレスト」で、サウナで使用する白樺の枝葉を束ねたヴィヒタが入っています。「サウナ」から取って、アルコール度数は3.7度になっています。

タカノ:ひと口いただきます。香りがすごくフルーティーですごく美味しいですね。

Celeina:ぜひサウナで整ってから飲みたいですね。

新保:こちらも黄金湯のバーで提供しているので、ぜひ湯上がりに飲んでいただきたいです。

Celeina:私はまだお邪魔したことがないんですが、アイデアと愛が詰まった銭湯ということが知れてよかったです。絶対に行こう。

タカノ:今錦糸町付近にいる方は、お仕事帰りにでも行ってみていただきたいですね。

Celeina:最後に、今後黄金湯で予定していることなどあれば、ぜひ教えてください。

新保:会社としてなんですけれども、新宿にもう1軒私たちが経営している「金沢浴場」という銭湯がありまして、水面下で改装の計画をいろいろ考えています。まだちょっと先になりそうなんですが。

Celeina:楽しみですね。また続報があればお聞かせください。「FIST BUMP」、今日は「黄金湯」の店主・新保朋子さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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