INDEX
音効を巧みに使ってライブを演出
タカノ:アイドルをプロデュースすることになった経緯を聞かせてください。
長田:以前は違うグループの運営をやっていたんです。もともとは小説家志望だったんですが、当時『あまちゃん』が放送されていて地下アイドルブームだったんです。そこで、ソロで地下アイドルをやっている知り合いから「小説を書いているんだったら、アイドルのプロデュースもできない?」とかなり大雑把な提案をされ、アイドルグループを作ったのがきっかけです。ただ、そのグループは1年半ほどで解散してしまったので、その時の運営の仲間ともう1度アイドルグループを作ろうかと話して、電影と少年CQを作ることになりました。
タカノ:小説を書くのとアイドルグループを作るのは、もちろん違いますよね?
長田:ぜんぜん違いますね。でも今は物語を書いているので近いところもありますし、創作は大体何となく繋がったりしますよね。
Celeina:毎回ステージ内容が変わるということで、その度にリハーサルをされるんですよね?
長田:さすがに週1でライブをやったりすると練習も大変です。ただやり方としては、セリフを事前に録音して、「音効」という効果音、BGM、セリフを入れたトラックを作るんです。それを流して動けばいいだけなので、リハーサルも3、40分で済んじゃったりします。
Celeina:なるほど。実際のステージでは録音されたセリフが流れる中で、ルアンさんとユッキュンさんが踊りや演技をするという形になるんですね。
長田:この音効を使うやり方だと、ミュージカルっぽいことをやる時も練習時間が少なくて済むんです。最近だとでんぱ組.incさんとか、他のアイドルさんに演出する仕事をやったりもしています。
タカノ:じわじわと流れが来ているんですね。
長田:僕以外にもぜひ音効を使ってアイドルを演出する人が出てきてほしいです。
Celeina:でも、やはり演技力も必要になりますよね?
長田:録音をする時に失敗しても録音し直せばいいですし、20回くらい録っていいテイクを使えばいいので、そこまで大変でもないかなと思います。あと全く演技力がない子だと、あえて棒読みの方が意味深に捉えられることもあって、感情を入れない読み方でお願いすることもあります。