グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
4月4日は、バレエエンターテイメントカンパニー「Colorpointe」主宰のHinkさんからの紹介で、アイドルの脚本、演出やプロデュース、運営などを行なっている、長田左右吉さんが登場。男女2人組アイドルグループ「電影と少年CQ」の演出についてや、アイドルと接する時に心がけていることなどについて伺いました。
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「電影と少年CQ」のライブは歌と歌の間に芝居を取り入れ、1つの物語を作る
タカノ(MC):長田さんは、ルアンさんとユッキュンさんによる男女2人組アイドルグループ「電影と少年CQ」をプロデュースされているんですよね。

長田:あまり自分ではプロデューサーだと名乗っていないんですが、演出や脚本、グラフィック制作などをやっています。
Celeina(MC):アイドルグループなのに脚本と演出があるんですね?
長田:いわゆるジュークボックスミュージカルのように、歌と歌の間にお芝居を入れるんです。25分〜120分くらいのライブの中で1つの物語を作るというコンセプトになっていて、僕はその演出と脚本を担当しています。
Celeina:脚本はどのような内容なんですか?
長田:7年以上活動していて300近くのライブをこなしているんですが、毎回内容を変えているんです。コメディ、ホラー、サスペンス、ラブストーリー、時代劇など、作品の種類も色々ですね。
Celeina:ステージ上にいるのはルアンさんとユッキュンさんだけですか?
長田:そうです、2人芝居を常にやっている感じです。
Celeina:同じ曲をやるとしても、ライブによってストーリーが変わるというイメージでしょうか?
長田:そうですね、同じ曲でも物語によって歌詞の意味合いが変わってくるような効果を狙っています。
タカノ:ライブに行く度に変化を楽しめそうですね。
Celeina:楽曲リリースもされているんでしょうか?
長田:7年間でアルバムを3枚出しています。
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音効を巧みに使ってライブを演出
タカノ:アイドルをプロデュースすることになった経緯を聞かせてください。
長田:以前は違うグループの運営をやっていたんです。もともとは小説家志望だったんですが、当時『あまちゃん』が放送されていて地下アイドルブームだったんです。そこで、ソロで地下アイドルをやっている知り合いから「小説を書いているんだったら、アイドルのプロデュースもできない?」とかなり大雑把な提案をされ、アイドルグループを作ったのがきっかけです。ただ、そのグループは1年半ほどで解散してしまったので、その時の運営の仲間ともう1度アイドルグループを作ろうかと話して、電影と少年CQを作ることになりました。
タカノ:小説を書くのとアイドルグループを作るのは、もちろん違いますよね?
長田:ぜんぜん違いますね。でも今は物語を書いているので近いところもありますし、創作は大体何となく繋がったりしますよね。
Celeina:毎回ステージ内容が変わるということで、その度にリハーサルをされるんですよね?
長田:さすがに週1でライブをやったりすると練習も大変です。ただやり方としては、セリフを事前に録音して、「音効」という効果音、BGM、セリフを入れたトラックを作るんです。それを流して動けばいいだけなので、リハーサルも3、40分で済んじゃったりします。
Celeina:なるほど。実際のステージでは録音されたセリフが流れる中で、ルアンさんとユッキュンさんが踊りや演技をするという形になるんですね。
長田:この音効を使うやり方だと、ミュージカルっぽいことをやる時も練習時間が少なくて済むんです。最近だとでんぱ組.incさんとか、他のアイドルさんに演出する仕事をやったりもしています。
タカノ:じわじわと流れが来ているんですね。
長田:僕以外にもぜひ音効を使ってアイドルを演出する人が出てきてほしいです。
Celeina:でも、やはり演技力も必要になりますよね?
長田:録音をする時に失敗しても録音し直せばいいですし、20回くらい録っていいテイクを使えばいいので、そこまで大変でもないかなと思います。あと全く演技力がない子だと、あえて棒読みの方が意味深に捉えられることもあって、感情を入れない読み方でお願いすることもあります。