INDEX
遊び心を込めて作ったフルーツ入りのワイン
Celeina:そして先ほど紹介しました「ハルシャル」と「month by month」ですけれども、4年前にスタートされたプロダクトなんですよね。
小林:そうですね。ワインショップで働いていて楽しかったんですけど、やっぱり元々は作ることが好きだったので、何か作りたくなってきて。それで休みの日になにか作れないかなと思って、好きなワイナリーさんに「ワインを作りたいです」って連絡したらOKをもらえて、そこから作り始めました。
Celeina:まず1つが「ハルシャル」というワインですね。こちらはどういったワインなんでしょうか?
小林:今日は実物を持ってきました。こちらです。

稲葉:とっても綺麗なオレンジ!
Celeina:しかも、上に果物のパルプみたいなものが浮いています。
小林:これはミカンなんですよ。
Celeina:ミカン!? これってワインですよね?
小林:ブドウだけで作られるのがワインなんですけど、そこにミカンを入れてしまえ、という遊び心を。
稲葉:入れちゃえって。
Celeina:見た目的にはミカン度がかなり高いんですけど。
小林:それがですね、600mlくらいは白ブドウで、ミカンは少ししかは入ってないんですよ。
Celeina:じゃあミカンは1割くらいですか?
小林:はい。
稲葉:1割くらいのミカンでこんなにオレンジ。
小林:そうなんですよね。これを一緒にやっているのが、新潟県の「ドメーヌ・ショオ」というワイナリーの小林英雄さんという方で、楽しいことが大好きな人なんですよ。海洋学の博士号を取得した後で、ワインを作っている人なんです。
稲葉:なんでみんなワインの前にめっちゃ勉強しているんだろう(笑)。ワインの魅力というか、魔力みたいなものがあるんですね。
小林:そこもワインにはまったきっかけの1つです。作り手の人が本当に面白い人が多くて、何でこの人こんなことやっているんだろうっていう。
Celeina:この「ハルシャル」が人気すぎて現在は入手困難って聞いたんですけど。
小林:ブドウにミカンを入れるというエキセントリックなことをしているので、少ない数からスタートしたんですけど、思いのほか反響があって。1年に1回販売していて、今年は夏前ぐらいにリリースするまで完売中です。
稲葉:休みの日にちょっと作りたいと言って作ったものが、ここまでの広がりを見せるというのもすごいですよね。
小林:ありがたいですね。
稲葉:こんなキレキレのものを作っていながら、のんびりふわふわとしていて。とっても穏やかなお人柄を感じています。