グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
3月26日はお花とワインのお店「sukima」の三谷眞也さんの紹介で、ワインプロダクト「ハルシャル」「month by month」の小林春美さんが登場。ワインの魅力に気づいた意外なきっかけや、それぞれのプロダクトに込めた思いを伺いました。
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ブドウだけで出来ているはずのワインの味の複雑さに興味を持った
Celeina(MC):ワインにまつわるお仕事を様々にされているということですけども、具体的にどんなことをされているんですか?
小林:今働いているワインショップでは、レストランはもちろん、個人のお客様のお家用のワインとかプレゼントのワインをセレクトしています。私はワイン好きかつ食べることも好きなので、フルーツと野菜を使った料理と、それに合うワインを紹介するInstagramとかも始めています。
Celeina:ペアリングをおすすめすると。
小林:そうですね。
Celeina:小林さんがそもそもワインにはまったきっかけとか、時期はいつ頃なんですか?
小林:元々は建築学科出身で、その後に服を作る方にいったんです。服を作りながらビストロカフェで働いていたんですが、そこでサワーとかカクテルとかを作っていて、ワインは正直よく分かんないお酒だなというところからスタートしたんです。
稲葉(MC):最初はワインのハードルは高いですよね。
小林:そうですね。ワインはただ栓を開けて注ぐだけだから、サワーとかカクテルみたいに自分で作らなくていいだろうっていう考えだったんですけど。
Celeina:バーテンダーさんとかにとってみれば、ある意味簡単?
小林:そうなんですよね。元々作ることが好きだったので、ワインにはあまり興味はなかったんです。でも飲んでみると、ブドウだけでできているのに、なぜかレモンの味とか桃の味がしたり、たまにスパイスの味がしたりして。なんでブドウからできているのに、こんな味がするんだろうって不思議に思って、そこからどんどん興味が湧いてきました。
Celeina:なるほど。社会人になって建築のお仕事とかをされながら、ワインの方にぐっと踏み込んでいったんですね。
小林:建築、服、食べ物、ワインと硬いものから柔らかいものにどんどんいって(笑)。
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遊び心を込めて作ったフルーツ入りのワイン
Celeina:そして先ほど紹介しました「ハルシャル」と「month by month」ですけれども、4年前にスタートされたプロダクトなんですよね。
小林:そうですね。ワインショップで働いていて楽しかったんですけど、やっぱり元々は作ることが好きだったので、何か作りたくなってきて。それで休みの日になにか作れないかなと思って、好きなワイナリーさんに「ワインを作りたいです」って連絡したらOKをもらえて、そこから作り始めました。
Celeina:まず1つが「ハルシャル」というワインですね。こちらはどういったワインなんでしょうか?
小林:今日は実物を持ってきました。こちらです。

稲葉:とっても綺麗なオレンジ!
Celeina:しかも、上に果物のパルプみたいなものが浮いています。
小林:これはミカンなんですよ。
Celeina:ミカン!? これってワインですよね?
小林:ブドウだけで作られるのがワインなんですけど、そこにミカンを入れてしまえ、という遊び心を。
稲葉:入れちゃえって。
Celeina:見た目的にはミカン度がかなり高いんですけど。
小林:それがですね、600mlくらいは白ブドウで、ミカンは少ししかは入ってないんですよ。
Celeina:じゃあミカンは1割くらいですか?
小林:はい。
稲葉:1割くらいのミカンでこんなにオレンジ。
小林:そうなんですよね。これを一緒にやっているのが、新潟県の「ドメーヌ・ショオ」というワイナリーの小林英雄さんという方で、楽しいことが大好きな人なんですよ。海洋学の博士号を取得した後で、ワインを作っている人なんです。
稲葉:なんでみんなワインの前にめっちゃ勉強しているんだろう(笑)。ワインの魅力というか、魔力みたいなものがあるんですね。
小林:そこもワインにはまったきっかけの1つです。作り手の人が本当に面白い人が多くて、何でこの人こんなことやっているんだろうっていう。
Celeina:この「ハルシャル」が人気すぎて現在は入手困難って聞いたんですけど。
小林:ブドウにミカンを入れるというエキセントリックなことをしているので、少ない数からスタートしたんですけど、思いのほか反響があって。1年に1回販売していて、今年は夏前ぐらいにリリースするまで完売中です。
稲葉:休みの日にちょっと作りたいと言って作ったものが、ここまでの広がりを見せるというのもすごいですよね。
小林:ありがたいですね。
稲葉:こんなキレキレのものを作っていながら、のんびりふわふわとしていて。とっても穏やかなお人柄を感じています。
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季節を詰め込んだ、ノンアルコールドリンク
Celeina:そしてもう1つ「month by month」というプロダクトもプロデュースされているということですが、こちらはどんなプロジェクトなんですか?
小林:それぞれの季節ごとに果物とかお花とか、いっぱい旬のものがあるので、それを詰め込んでノンアルコールドリンクを作りたいなと思っていました。それを宮城県の「Fattoria AL FIORE」というワイナリーの目黒浩敬さんに伝えて、一緒に作り始めたノンアルコールドリンクです。今日は2つ持ってきています。
稲葉:瓶に入っていて可愛いサイズ感ですね。パッケージも可愛いね!
小林:ラベルも私が描いているんです。
稲葉:この水彩画というか。
小林:そうです。
Celeina:小林さん、すごくないですか?
稲葉:ちょっと作りすぎですね(笑)。こんなのがあったらいいなと思っても大体そこで終わる中で、本当に動き出して作っているというのがすごい。これはどういうものなんですか?
小林:季節ごとに変わるんですけど、今日持ってきたのはさくらんぼに白い藤の花を合わせたシロップです。
稲葉:お花と果物が合わさったシロップ。どんな味がするんだろう。
小林:もう1つはミカンとキンモクセイの花です。
稲葉:みんな大好き、キンモクセイですね。秋になるとみんなSNSで投稿しますよね。それが中に入っていると。
小林:そうです。ぜひ飲んでいただきたいです。
稲葉:いいんですか?
小林:もちろんでございます、是非。 炭酸水で割るのが一番シンプルなので、まずはそれで。1対4くらいを目安に。
稲葉:美味しい。キンモクセイが間違いなく感じられる。Celeinaさんも、もう1つの方を。
Celeina:これがさくらんぼと白藤。うん、Yummy!
小林:嬉しい! よかった。
Celeina:大人が味わいたいジュースという感じですね。
稲葉:そうね。くどくないけど、果実からの甘みも感じられて、お花の香りも感じられる。
Celeina:上品。
小林:言って欲しいことそのままです。
稲葉:いや、美味しいのは分かったと。どこで買えるんだということですよね。関東だとどこで買えるんですか?
小林:都内で扱ってくださっているところがいくつかあります。近いところだと、渋谷PARCOに入っている「THE LITTLE BAR OF FLOWERS 」というお花屋さんですね。
稲葉:お花屋さんで買えるんだ!
Celeina:お花屋さんに行くじゃん。そこで「month by month」も一緒にプレゼントしたらもうやばいよ。
稲葉:最高だよ。お花屋さんにあったら、お花にいい栄養剤だと思うじゃん。でもそうじゃなくて、飲めるじゃんっていう。
小林:昨日出演された三谷さんの「sukima」でも取り扱っていただいています。お花屋さんに来るお客さんで、買いたいという人が多いみたいで。あとはレストランでも飲めるところがあります。
稲葉:いいですね。ぜひチェックしていただきたいですね。
Celeina:さあ、ここで1曲お送りしたいと思います。小林さんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでいただきました。選曲理由から教えてください。
小林:今から流すアーティストさんが、去年、清澄白河にワインバーオープンされて、そのワインのセレクトをちょっとお手伝いさせていただいたので、流したいなと思っております。
Celeina:それでは曲紹介をお願いします。
小林:WONKで”Cooking”。