グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
3月14日は、フルーツ×ウイスキーの招待制バー「かみな秋葉原」の店長、たべおてんちょうさんからの紹介で、2人組ギターロックバンド「なきごと」のフロントマン、水上えみりさんが登場。曲の作り方や作詞のこだわり、おすすめの週末の過ごし方などについて伺いました。
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ライブハウス店長の紹介で、メンバー・岡田さんとバンドを結成
Celeina(MC):水上さんがフロントマンを務められている、なきごとですけれども、水上さんと岡田安未さん2人によるロックバンドなんですよね。2018年の10月から活動を開始したとのことですが、結成の経緯をお伺いしたいです。
水上:立川に「BABEL THE ROCK TOWER」というライブハウスがあるんですが、そこの店長さんが紹介してくださって、バンドをやろうという話になったのがきっかけです。
タカノ(MC):2人ともギターなんですよね。
水上:そうですね。特にパートのこだわりはなかったんですが、2人でやるという話だったので、ギターボーカルとギターコーラスでパートが分かれる形になりました。恐らく岡田がドラムでも2人でのバンドでしたし、岡田がベースでも同じように2人のバンドだったと思います。
タカノ:なるほど。水上さんと岡田さんの波長が合ったんですね。
水上:自分で言うのは恥ずかしいんですが、岡田が私が作った曲をいいなと思ってバンドメンバーになってくれたみたいな感じです。
タカノ:それは嬉しいですね。
Celeina:なきごとを結成する前から音楽はやられていたんですか?
水上:ずっと音楽は好きでバンドもやっていましたし、部活動で吹奏楽もやっていたりしました。
タカノ:もう活動を始めて5年半なんだとか?
水上:そうですね、5年半になりますね。
タカノ:去年は『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』にも出場されたとのことですが、今までのライブや活動の中で印象的だった出来事などはありますか?
水上:去年初めてワンマンライブをさせていただいたことですかね。ワンマンっていうのがすごい空間だなと思って、やっぱり感動しました。
タカノ:一体感がありましたか?
水上:もうびっくりしちゃいました。全員なきごとを聴くために集まってくれたんだと思うと、何にも代えがたい感情が生まれましたね。
Celeina:私が初めてワンマンライブをやった時は体感2秒だったんですよ(笑)。水上さんは体感何秒くらいに感じましたか?
水上:私は10秒ぐらいでした(笑)。もうちょっと長いかもしれませんが。
Celeina:楽しいし感動もすごくて、一気に終わってしまいますよね。
水上:本当に秒でしたね。
Celeina:良かったです、共感できて(笑)。
タカノ:もっとなきごとを聴いてくれるファンの方の輪を広げたいですよね。
Celeina:一旦なきごとの曲を聴いてみましょう。水上さん曲紹介をお願いしてもいいですか?
水上:それでは聴いてください。なきごとで”グッナイダーリン・イマジナリーベイブ”。
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曲を作るときは作詞から始める
タカノ:曲はいつもどうやって作っているんですか?
水上:私は詞が先のタイプなんですよ。
タカノ:ちょっと珍しいですよね。
水上:日頃の自分の泣き言とか、生きていてつらつら思うことなんかを、基本的には歌詞に起こしています。
タカノ:泣き言というのは、自分が感じた実体験ですか?
水上:そうですね、実体験の泣き言だったり、ヘイトなんかもあります。色々自分の中で消化しきれなかったことを曲にすることが多いです。最近はDTMをすごく頑張っているので、ドラム、ベース、ギター、ボーカルまで入れた簡単なアレンジをまず自分で作って、みんなに投げてみます。そこで選曲されたものを前作からついているアレンジャーさんに投げて、戻ってきたものに岡田がギターをつけて、レコーディングに行くという作り方になっています。
タカノ:詞が先って難しそうな印象があります。
水上:よく言われるんですけど、メロがあった上に歌詞をつけると、パズルゲームみたいな感覚になってしまうんです。「ことばのパズル もじぴったん」をやっているような気持ちになって(笑)。
Celeina:タカノさんも歌詞を書かれることが多いですよね?
タカノ:僕は完全にメロ先ですね。
水上:そうなんですね!
タカノ:自分の曲を作る時もそうだし、案件で作詞をする時もやっぱり先にあるメロディーに当てはめていきます。パズルゲームみたいな感覚は共感できますね。
水上:本当は5音だけどここは2文字詰めて6文字にするか……とか調整が必要ですよね。あと頭の母音が「あ」になるようにしたいと思った時に、歌詞が先だと当てはめやすいけれど、メロが先にあると「あ」の音よりも「い」とか口を横に開く母音にした方が高い音は出しやすいな……と色々考えてしまいます。ボーカルならではの、こうしたいな、みたいな気持ちとかも出てきちゃうんです。なので、先に世界観が決まっている詞先の方がやりやすいんですよね。
タカノ:このやり方が、なきごとたらしめているのかもしれないですよね。
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歌詞は手書きだとひらがなやカタカナが多く、スマホだと漢字が多い
Celeina:ちなみに歌詞はどこで書くことが多いですか?
水上:基本的には思いついた場所なので、電車でもお風呂場でもベッドの上でも、誰かとのミーティング中とかでも、ささっとメモに書いたりします。
タカノ:スマホですか?
水上:スマホのメモですね。前までは紙に書いていたんですが、利便性を考えてスマホに移行しました。あと面白いのが、手書きと機械に打ち込むのだと圧倒的に漢字の量が変わってくるんですよ。手書きだとささっと書くのでひらがなやカタカナが増えるんですけど、機械に打ち込むとなると、漢字が多くなって読み仮名をアレンジしたりするんです。この漢字が出てくるんだったらこういう意味にも捉えられるから、こういう読み方にしようとか色々広がりがあります。
タカノ:使うツールによってアウトプットが変わってくるというのは面白いですよね。
水上:アコギとエレキで作る曲が変わってきたりとか、DTMありきだとまた違ってきたりとか、全て変わってくるので使い分けが大変になりますね。
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週末はライブハウスが多いエリアを散策
Celeina:今日の『GRAND MARQUEE』では、リスナーの皆さんから週末の予定を聞いています。水上さんは普段、週末に遊ぶとしたらどの辺りに行かれますか?
水上:ライブハウスが多いエリアによく行きます。渋谷とか下北沢とか、吉祥寺あたりはよく行きます。
タカノ:お買い物をされたりするんですか?
水上:そうですね。洋服とか香水を買いに行ったりします。あと飲みに行くのも好きですし、ご飯屋さんやカフェも散策します。
タカノ:いいですね。もう暖かくなってきたのでお出かけしたくなっちゃいますよね。
Celeina:例えば我々が3人で下北沢に繰り出すとしたら、何かおすすめのコースとかありますか?
水上:ちなみにお二人はお酒を飲まれたりしますか?
タカノ:好きだけど少し弱めですね。
水上:お酒強かったら昼飲みからスタートしようと思っていました(笑)。最近「ミカン下北」という施設ができたんですが、昼はそこの「PIZZERIA 8」というピザ屋さんで一旦ランチをしようかと思います。
Celeina:早速おしゃれですね!
水上:ピザを食べて、周辺にある古着屋を散策しながらカフェに行きたいです。「human vintage」という古着屋が気になっていて、すごい布を使ったセーターみたいな洋服がいっぱいあるんです。今は店頭の入り口に、セーラームーンとドラゴンボールがプリントされたセーターがかかっていました。
Celeina:行きたいですね! お揃いで着ますか?(笑)
タカノ:いいですね。ドラゴンボールのセーターを着てみんなで下北沢を歩きましょう。
水上:あと「tag café」という結構有名なカフェが、下北沢のマクドナルドの裏あたりにあるので、固めのプリンを食べながらまったり過ごしたいですね。夜になってきたら下北沢でサムギョプサルを食べるか、三軒茶屋までお腹を空かせるために歩いて飲みに行きたいんですが、お二人はどちらがいいですか?
Celeina:その日の気温とバイブスと、私たちの雰囲気にもよるよね。
タカノ:今のノリで言ったら、三軒茶屋まで歩いちゃおうかなみたいな話になりそうですよね。
Celeina:お揃いのセーターを着てね(笑)。
水上:じゃあ三軒茶屋に行って、まだお腹がすいていたらジンギスカンを食べに行きたいです。三角地帯にある「羊々」というお店がすごく美味しいんです。終わったらその辺にある飲み屋を適当に飲み歩きたいです。もしくはお酒が結構強かったら、「てんぷら横丁わばる」というお店に行くのもおすすめです。同じドリンクを頼むと、2杯目からサイズが倍ぐらいのとても大きいジョッキでくるようになるんです。
タカノ:水上さんのデータベースがすごいですね。Googleマップみたいです。
Celeina:「FIST BUMP」、今回はなきごとのフロントマン、水上えみりさんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann