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アイコニックなキャラクターが生まれる秘密とは
タカノ:デザインやイラストを作る上で、哲学は何かあるのでしょうか?
ジュリー:憧れというか超有名どころですけれど、「某」藤子先生がいまして(笑)。表現が難しいんですけれど、一目見ると、藤子先生が描いていると分かるじゃないですか。どのキャラも同じパーツが施されていたり、それが個性になっていたり。そういったことを僕もやっていきたいですね。人々が常に目にするような普遍的なものを自分も作ってみたいというのは、子どもの頃からずっと思っています。
タカノ:確かにジュリーさんの作家性は、キャラクターを見るとすぐ分かりますよね。オリジナリティがある。
ジュリー:猫好きの人が「マズル」と呼んでいる、人中の真横の、髭が生えているぷにっとした場所が好きなんですよ。なので、僕のキャラはそこを伸ばしているんです。
Celeina:そこでジュリーさんらしさを出しているんですね。
タカノ:そして先日、駒ヶ根高原スキー場で開催されたMUSIC CAMP 外氣浴外伝『NOTRACK』のフライヤーのデザインもされたそうで。めちゃめちゃかっこいいんですよ。スキー板を履いている鳥さんですかね。
ジュリー:そうですね。
Celeina:かわいい。
タカノ:ゴールドの鳥さんがいっぱいいますけれど、これのインスピレーションはどこから生まれたんですか?
ジュリー:1980年代の冷蔵庫のキャラクターとかって、ペンギンとかペリカンがモチーフになっていたりするんです。今回スキー場でイベントをやるので、そういうキャラを自分なりに作ってみたいと思ってできたのが、この鳥でした。最初は水色で塗っていたんですけど、ペンギン感がありきたりだなと思っていた時に、1回金箔を貼ってみたんですよ。そしたらゴールドの鳥がいい感じだなと思って。あと出演者が比較的若かったりするので、「みんな音楽続けてくれよ」みたいな、「ステイゴールド」的な意味も込めました。
Celeina:すごくアイコニックなデザインですよね。
タカノ:フィギュアとか欲しくなります。
ジュリー:出したいですね。誰か作ってくれる人がいたら、お電話ください。
タカノ:さあ、ということでここで曲を挟みましょうか。ジュリーさんにこの時間にみんなで聴きたい曲を選んでもらったんですけれども、選曲理由から教えてください。
ジュリー:私がキャラを作っている、You got Yasushiという尖った男がいまして、みんなで聴ける春のお花見の曲だったりするので、選びました。You got Yasushi で“青春汚冗談-Blue Spring Dirty Jokes”。