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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

WEB マガジン『NeoL/ネオエル』の編集長・桑原亮子はカルチャーへの感謝を記事に込める

2024.5.3

#MUSIC

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

1月23日は作家の鈴木みのりさんからの紹介で、カルチャーメディアWEBマガジン『NeoL/ネオエル』編集長の桑原亮子さんが登場。韓国で目撃したクラブカルチャーについてや、WEBマガジンに込めた思い、大学に改めて入学したきっかけなどについて伺いました。

クロスオーバーが生まれる韓国のクラブ

Celeina(MC):昨日出演していただいた鈴木さんからは「深夜のファミレス友達」とご紹介いただきましたが、今でもご一緒にファミレスに行かれますか?

桑原:もちろんです。

タカノ(MC):とても素敵な言葉ですよね。「深夜のファミレス友達」。

Celeina:どんなことをお話されるんですか?

桑原:仲のいい子との放課後トークのように、好きなアーティストや最近見たMVの話をします。本当に友達とのくだらない話ですね。

Celeina:そういう友達が1番いい! 鈴木さんとはよくK-POPの話をされるそうですが、桑原さんは先月韓国に行かれたとのことで。クラブを周られたとお聞きしています。

桑原:そうですね。DJの友達と行ったので、着いた日から小箱をハシゴしていました。

タカノ:韓国のクラブは日本とは雰囲気が違いますか?

桑原:小箱を中心に周ったこともあって、特色のあるハコが多かったです。サウンドシステムも良かったですし、古民家を改装したものやテラスを備え付けた会場、アートが飾られたクラブなどカルチャーが生まれている感覚がありましたね。

タカノ:それぞれの違いが面白そうです。

桑原:古民家を改装した会場には、日本でも人気のK-POPアーティストが遊びに来ていて。BTSのRMさんもストリートのアーティストの方と仕事をしていますが、クロスオーバーが生まれていることを感じました。

タカノ:桑原さんが足で稼いだ貴重な現地の情報だと思います。

支えてくれたカルチャーへの恩返しとしてWEBマガジン『NeoL/ネオエル』を立ち上げ

Celeina:桑原さんは現在カルチャーWEBマガジン『NeoL/ネオエル』の編集長を務めていらっしゃいますが、出版業に就かれたのはいつ頃ですか?

桑原:だいぶ前になるのではっきりとは覚えていないんですが、大学を卒業してすぐでしたね。

Celeina:出版業を選んだきっかけは?

桑原:元々本を読むだけの仕事がないかなと思うほどに、ずっと本が好きなんです。図書館司書や書店も考えたんですが、思ったより本が読めないと感じて、作る側になってみようと考えました。その後は、大手の出版社の編集業務やファッション誌を経て、カルチャー誌に携わっています。

Celeina:幼少期から本が好きだったんですか?

桑原:テレビも音楽も制限されるような厳格な家庭で育ったので、本しか触れられるものがなくて。必然的に1番本を読んでいる生徒でした。

タカノ:K-POPを好きになった理由には、大人になってからの反動に近いものがあるんでしょうか。

桑原:学生時代から既に反動はありました。自分のやりたいことをやっている『長くつ下のピッピ』のピッピや、ムーミンのスナフキンに勝手にインスパイアされて、「私はレールには乗らないぞ」と思っていましたね。親の書斎に忍び込んでテレビを見たり、洋楽を聴いたりしていたことを覚えています。

タカノ:すごいエピソードです。制限があったからこそ、カルチャーマガジンを立ち上げるに至ったのかもしれないですね。

Celeina:私たちも『NeoL/ネオエル』を拝読させていただきまして、最新の映画情報や韓国のヴィーガンレストランの記事など、読み応えがあると感じました。

タカノ:記事のキュレーションも桑原さんのセンスで行われているんでしょうか?

桑原:むしろ、キュレーションを通していないものはないというか。そもそも『NeoL/ネオエル』を始めたのは、抑圧された生活の中で刺激をくれたり、支えになってくれたカルチャーへの恩返しの気持ちがあったりしたんです。なので、カルチャーには真摯に向き合いたいと思っていますし、自分と同じように救いを求めていて、「ここじゃない場所へ行きたい」と感じている人に届けたいと考えていますね。

Celeina:心の拠り所になるような記事だと感じました。

タカノ:皆さんにもぜひチェックして読んでいただきたいです。さて、ここで1曲お送りしようと思います。桑原さんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。選曲理由から教えてください。

桑原:今ちょうど自伝を読んでいるアーティストで、昨日鈴木さんがおっしゃっていた「女性の客体化」の問題にも直結していると考えていて。抑圧された環境で育ちポップアイコンとしてブレイクした彼女が、最近では主体的な表現をしていると感じているので、応援したいと思って選びました。Britney Spearsで“Toxic”。

コロナで顕在化した問題解決のために、大学へ再入学

タカノ:桑原さんは、現在大学生でもあるとお聞きしました。

桑原:実はそうなんです。

Celeina:すごく意外なんですが、改めて入学されたんですか?

桑原:コロナをきっかけにメンタルに問題を抱えたり、困窮者の方にしわ寄せが行ったりしてしまったにもかかわらず、対応が追い付いていない現状に驚きを感じたんです。いざお手伝いしたいとなっても、資格がないとできない状態だったので、勉強しようと思って通い始めました。

タカノ:大学院とはまた違います?

桑原:いいえ、大学ですね。オンラインがメインになるんですが、以前大学を卒業していて一般教養はとれているので、専門分野の勉強をしている状態です。

Celeina:そちらを卒業すると資格ももらえる?

桑原:資格はテストがあるのでまた別なんですが、学位はもらえます。

Celeina:お勉強も編集長もされる忙しい中で、出演してくださってありがとうございます。さて「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいているのですが、桑原さんがご紹介してくださるのはどんな方ですか?

桑原:アーティストのAisho Nakajimaさんです。

Celeina:私もお友達です! すごく久々なので嬉しい! 一言で表すとどんな方ですか?

桑原:クイーン。

Celeina:間違いない。今日はカルチャーWEBマガジン『NeoL/ネオエル』編集長の桑原亮子さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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