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WEB マガジン『NeoL/ネオエル』の編集長・桑原亮子はカルチャーへの感謝を記事に込める

2024.5.3

#MUSIC

支えてくれたカルチャーへの恩返しとしてWEBマガジン『NeoL/ネオエル』を立ち上げ

Celeina:桑原さんは現在カルチャーWEBマガジン『NeoL/ネオエル』の編集長を務めていらっしゃいますが、出版業に就かれたのはいつ頃ですか?

桑原:だいぶ前になるのではっきりとは覚えていないんですが、大学を卒業してすぐでしたね。

Celeina:出版業を選んだきっかけは?

桑原:元々本を読むだけの仕事がないかなと思うほどに、ずっと本が好きなんです。図書館司書や書店も考えたんですが、思ったより本が読めないと感じて、作る側になってみようと考えました。その後は、大手の出版社の編集業務やファッション誌を経て、カルチャー誌に携わっています。

Celeina:幼少期から本が好きだったんですか?

桑原:テレビも音楽も制限されるような厳格な家庭で育ったので、本しか触れられるものがなくて。必然的に1番本を読んでいる生徒でした。

タカノ:K-POPを好きになった理由には、大人になってからの反動に近いものがあるんでしょうか。

桑原:学生時代から既に反動はありました。自分のやりたいことをやっている『長くつ下のピッピ』のピッピや、ムーミンのスナフキンに勝手にインスパイアされて、「私はレールには乗らないぞ」と思っていましたね。親の書斎に忍び込んでテレビを見たり、洋楽を聴いたりしていたことを覚えています。

タカノ:すごいエピソードです。制限があったからこそ、カルチャーマガジンを立ち上げるに至ったのかもしれないですね。

Celeina:私たちも『NeoL/ネオエル』を拝読させていただきまして、最新の映画情報や韓国のヴィーガンレストランの記事など、読み応えがあると感じました。

タカノ:記事のキュレーションも桑原さんのセンスで行われているんでしょうか?

桑原:むしろ、キュレーションを通していないものはないというか。そもそも『NeoL/ネオエル』を始めたのは、抑圧された生活の中で刺激をくれたり、支えになってくれたカルチャーへの恩返しの気持ちがあったりしたんです。なので、カルチャーには真摯に向き合いたいと思っていますし、自分と同じように救いを求めていて、「ここじゃない場所へ行きたい」と感じている人に届けたいと考えていますね。

Celeina:心の拠り所になるような記事だと感じました。

タカノ:皆さんにもぜひチェックして読んでいただきたいです。さて、ここで1曲お送りしようと思います。桑原さんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。選曲理由から教えてください。

桑原:今ちょうど自伝を読んでいるアーティストで、昨日鈴木さんがおっしゃっていた「女性の客体化」の問題にも直結していると考えていて。抑圧された環境で育ちポップアイコンとしてブレイクした彼女が、最近では主体的な表現をしていると感じているので、応援したいと思って選びました。Britney Spearsで“Toxic”。

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