グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
2月8日は、東京・東長崎のコーヒーショップ「MIA MIA」のスタッフ・松岡大介さんのご紹介で、東長崎のイタリアンレストラン「Cadota」の新井直之さんが登場。看板メニューの絶品フライドポテトやイタリア修行時代に惚れ込んだショートパスタ・オレキエッテについてのほか、家庭で簡単にできる残りものアレンジレシピについても伺いました。
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イタリアンシェフが作る看板料理はフライドポテト
Celeina(MC):これが伝説のフライドポテトですよ。なんとサプライズで持ってきていただきました。
タカノ(MC):新井さん、マクドナルドのサンバイザーを付けているんですよ。
Celeina:お店でもサンバイザーをしているんですか?
新井:はい、これで提供しています。
Celeina:このフライドポテトが入っている容れ物、グリーンを基調としたすごく上品な器で素敵ですね。
新井:これは千葉の陶芸家である竹村良訓さんに作っていただいたポテトケースです。ポテトを食べた後も、小物入れや花瓶としてお使いいただけます。
Celeina:では早速ポテトをいただきます。……本当に美味しいです。塩味と旨味のこのバランスが、もう、ありがとうございます。柔らかくて甘いですね。
タカノ:スタッフの皆さん、ビールいただいてよろしいでしょうか? (笑)
新井:レストランの仕込みの中で一番時間がかかっています。ジャガイモを丸ごと茹でた後、カットして一晩冷凍して、翌日に米油で揚げて塩で味付けをしています。
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南イタリアのおばあちゃんの味、オレキエッテ
Celeina:Cadotaは、西武池袋線の東長崎駅から徒歩1分ほどの場所にあるイタリアンレストランで、看板メニューがフライドポテトという。なぜ東長崎にお店をオープンしたのでしょうか?
新井:東長崎にあるカフェのMIAMIAさんに通っているうちに、とても素敵な街だなと感じるようになって、東長崎にしました。
Celeina:テラス席もあって、すごく素敵な雰囲気ですね。
新井:テラスではもちろんお食事も召し上がっていただけますし、パスタの仕込みをそこですることもあります。街を歩く人に「何やっているんですか」と声をかけていただいたり、こちらからご挨拶させてもらったり、交流をしています。
タカノ:それってイタリアンスタイルなんですか?
新井:南イタリアのプーリア州では、おばあちゃんたちが外にテーブルを出してパスタを作って、道行く人と交流したり、世間話したりっていう風景があるんですよ。
Celeina:文化としてあるんですね。
タカノ:そんな新井さんですが、20代の頃にイタリアに修行に行っていたと。
新井:20代の終わり頃に、プーリア州に働きに行っていました。「小さい耳」という意味のオレキエッテという、かつて貧乏な人たちが食べていたという焦がし小麦が原料で、灰色をしている丸いドーム状のショートパスタがあるんです。素朴な家庭料理なんですけど、そのジンワリした美味しさに魅入られて、Cadotaでもそういう料理をベースに出しています。ただそういったマイナーな料理を出す前に、フライドポテトを召し上がっていただくと、緊張がほぐれるかな、というのが狙いです。フライドポテトにはそういう力があるんですよね。
タカノ:オレキエッテの話に戻るんですけど、イタリア修業時代は誰に習ったんですか?
新井:イタリアで働いていたレストランの、シェフのおばあちゃんに習いました。
Celeina:シェフから教わったんじゃなくて、シェフのおばあちゃんから?
新井:イタリアで手打ちパスタの先生といえば、おばあちゃんなんです。おばあちゃんが作ったパスタをシェフが買いに行くこともあります。
タカノ:独特のカルチャーで面白いですね。
新井:伝統を受け継ぐことが大切にされています。