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ラッパー&通訳者のMEISOは本を通して、楽しみながら学ぶ「エデュテイメント」を実行する

2024.4.22

#MUSIC

ヒップホップの根底にある、楽しみながら学ぶ「エデュテインメント」という形式

Celeina:今年(2023年)の8月に『HIP HOP ENGLISH MASTER ラップで上達する英語音読レッスン』を出版されたということで。

タカノ:少し読ませていただいたんですけど、この本すごいですよ。ラップと英語、どっちも学べる。

Celeina:目から鱗でしたよ。ラップという切り口から英語の発音という部分まで教えていくのはビックリでした。

MEISO:ありがとうございます。この本ではヒップホップを学習法として捉えているんですが、これを英会話に活かしましょうというのは初めてかもしれないです。ただ、ヒップホップを通して学びましょう、というのは、もともとヒップホップの要素の一部なんです。エデュケーションとエンターテインメントを合わせた「エデュテインメント」という言葉があって、楽しみながら学べるというのが、ヒップホップの根底にあるんです。なので、そういう意味では、ヒップホップカルチャーに忠実な動きだと僕自身は思っています。

Celeina:先ほど、カルチャーを訳すという話も出ましたが、MEISOさんの本の中には、ヒップホップの用語を教えてくれるコーナーとか、英語でラップをどうやって書くかっていうコーナーがあったりして面白いんですよね。

タカノ:英語を学びたい人だけじゃなくて、ヒップホップについてもっと詳しくなりたい人とか、ラップスキルを上げたいという人にもおすすめですよね。

MEISO:そうですね。あと表紙にも書いていますけど、STUTSさん、EVISBEATSさん、DJ Mitsu the Beatsさん、 Eccyさんという僕の好きな4人のビートメーカーさんにオリジナルビートを作ってもらったんです。それに合わせて英語のラップの練習もできますし、かっこいいビートを聴きたいという人も楽しめます。

タカノ:なるほど。この本にはQRコードが載っていて、そこから音声が聴けるというシステムなんですけれども、今日は特別にちらっと聞いてみましょうか。

(音声)

タカノ:すごい!

MEISO:ありがとうございます。『パラッパラッパー』というゲームをイメージして、リズムゲームみたいにしたんです。

Celeina:英語の中でも日本語の発音とまるっきり違うワードをピックアップされていて、発音の練習ができる音声ですね。

MEISO:発音を矯正するというところもコンセプトです。今流したチャプターではTのフラップ音に注目していて、「water」をすらっと言うと「t」が「r」の発音に近くなるとか、そういうものが色々入っています。同時にリズム感も鍛えられるので、これをやってカラオケに行ったらちょっとラップがうまく歌えるかもしれないですね。

タカノ:英語でもリズムって大事ですからね。

MEISO:フローが大事です。

タカノ:さあ、まだまだお話聞いていきたいんですけども、ここで1曲挟みたいと思います。MEISOさんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらったんですが、どんな曲でしょうか?

MEISO:ハワイのモロカイ島のPanilolo Prince and Queen Maile Jacksonという夫婦ユニットの” Get the Flock off Our Mountain”という曲です。J-WAVEさんで2度とかかることがない、これまでも絶対かかってない曲にしたいっていうこだわりがあって、ハワイのローカルのヒップホップを選びました。ハワイ語で歌われていて、フラのチャントも入っているんですよ。この曲は自然保護について歌っているものなんですが、ピースフルなものが多い自然保護の曲と違って、Fワードと発音が似ているワードもあるんです。「我々の山から今すぐ降りろ」という、そんな曲です。聴いてください。

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