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乳製品が食べられなくてもパティシエに
Celeina:小さい頃から結構食べていたんですか?
菅又:実は、子どもの頃から乳製品が嫌いなんですよ。一切食べられなくて。
タカノ:全部というと、生クリームも乳製品ですよね。
菅又:全然ダメです。チーズとかもダメですが、高校3年生のときにバターは克服しました。
タカノ:バター克服!(笑) どうやって克服したんですか?
菅又:色んな食べ方を試してみたんです。「溶かしたらこんな味がするんだ」みたいな発見とか、塩をかけて食べたら美味しかったとか。そんな感じでちょっとずつ美味しさの情報を集めて克服しました。
タカノ:生クリームは今も苦手なんですか?
菅又:全然ダメです。
タカノ:生クリームってスイーツの主演級じゃないですか。
菅又:牛乳とかも当たり前に身近にあるんですが、スイーツを作るときに温めると、牛乳の匂いがすごく出るんです。もうそれがきついんですよね。
タカノ:ちょっと待って、そんなパティシエさんいるんですか!?
Celeina:菅又さん、ボディランゲージも含めて面白すぎます。分量とか味見とかはされますよね?
菅又:仕事なのでしますね。
Celeina:仕事だからって思いながら、召しあがっているんですか?
菅又:できれば回避したいのですが、食べないと味が作れないので。でも、試作すると僕が乳製品嫌いだから最初は何の味もしないものができるんです。そこからちょっとずつ自分が食べられない味にしていくんですよ。そうすると、みんな美味しいって。
タカノ:その逆センサーみたいなものがすごく進化して敏感になっていて、味に対して信頼感のおけるものになっているんですよね。
菅又:どうなんでしょうか。(笑)
Celeina:意外でパンチがありすぎて。
タカノ:菅又さんが食べられないものを作ることによって、みんなにとっては美味しいものができると。
菅又:そうです! そういう感じです。
タカノ:面白いですね。