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お笑い漬けの毎日を過ごすきっかけとなったのは文通
タカノ:先ほども1000本のお笑いライブを企画されているとお話されていましたが、そもそものお笑いとの出会いからお聞きしたいです。
児島:実は父親がラジオにはがきを投稿するくらいラジオが好きで。
Celeina:職人さんだ。
児島:そうなんです。そんな父親の影響で、夕食の時にはバラエティー番組を家族みんなで見ていました。中学生の頃にボキャブラブームというお笑いのブームがあって、そこで若手お笑いを知ったんです。ちょうどその頃に、文通相手の友達から「お笑いライブを手伝ってみない?」と言われたのがきっかけです。
Celeina:文通相手というのはどういうことなんですか?
児島:昔は雑誌に住所が載っているページがあったんです。お笑い好きの人は、そこでお笑いの情報を集めたり、お笑い友達を作ったりしていました。私もそこで大阪の方と連絡を取って、ビデオを送ってもらったり、新聞の切り抜きを送ってもらったりしていたんです。
Celeina:面白い。愛に溢れた世界ですね。
児島:今だとSNSで繋がることができるんですけど、私たちの場合はお手紙でしたね。
Celeina:その文通仲間と一緒にお笑いライブを企画しようよ、というところからスタートしたということですか?
児島:はい。最初は中野にある小さな劇場でお手伝いを始めました。「テレビスターに会える!」と思って行ったら、テレビにも出てないような知らない芸人さんばっかりだったので、「なんだよこの現場」みたいな感じで。(笑)
タカノ:思っていたのと違って。
児島:そうなんです。「スターに会えないじゃん」と不貞腐れていたら、出演していた芸人さんに「新人のスタッフが何でサボっているんだよ!」と怒られたんです。そこで私は「何くそ!」と思って、絶対続けるから次も呼んでくださいって色んな現場を回ったんです。
タカノ:なるほど。そこからK-PROを立ち上げるまではどんな感じだったんですか?
児島:そんな中で先輩の主催者さんから「何かやってみませんか」と声をかけられたんです。毎月顔を合わせるようなスタッフ仲間と一緒に「K-PRO」という名前でお笑いライブを始めようということになり、ネタをやるライブだったりとか、誰かの単独ライブをお手伝いしたりとか、そういう小集団を作り始めたのが最初ですね。
Celeina:そうなんですね。そんなK-PROも来年で20周年ということで、おめでとうございます。
児島:ありがとうございます。
タカノ:20周年ってすごいですね。
児島:そうですね。あっという間で自分でもびっくりです。