グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
11月6日は、プロスケートボーダーの奥野健也さんが登場。スケートボードとの出会いや、もう1つの趣味であるゴルフとの共通点、アパレルブランド「adress」のコンセプトなどについてのお話を伺いました。
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近所のお兄さん的存在に誘われてスケボーと出会う
Celeina(MC):まず奥野さんの簡単なプロフィールをご紹介させていただきます。1989年東京都出身、東京を代表するプロスケートボーダーです。スケーターとしての活動だけにとどまらず、慶應義塾大学大学院のMBAホルダーという背景を生かし、ブランドコンサルティング、チームマネージャー、さらにはスケートパーク設計やアパレルブランド「adress」の立ち上げ、運営など、活躍の幅を広げてらっしゃいます。
タカノ(MC):幅広くご活躍されていますけれども、今日のファッションポイントを聞いてもいいですか?
奥野:今日はとても関係が深いSupremeのジップアップのポロを着ています。

Celeina:Supremeだけど、襟もついていて上品な感じがしますよね。
タカノ:グラデーションっぽい感じの色もすごく素敵ですね。
Celeina:靴もグレーとブラックの混ざった色で、トップスとマッチしていますね。これバイアスのかかった意見に聞こえるかもしれないけど、スケーターさんってファッションかっこよくない?
タカノ:めっちゃ分かる。
Celeina:奥野さん的にはどうですか? ファッションとスケートボードの関係性って深いですよね。
奥野:そうですね。スケーターはストリートで自分を表現することが多いんですが、動きやすい服装に、アートやミュージックの文化が複雑に混ざっているので、そうした中でいいものが生まれてきやすいのかなという考えはありますね。
タカノ:カルチャーがブレンドされているところが面白いですよね。
Celeina:現在はプロスケートボーダーということですが、そもそもスケートボードとの出会いからお伺いしたいです。
奥野:スケボーとの出会いは中1ですね。全くスケボーのことを知らなかったんですけど、近所のお兄ちゃんに「スケボーかっこいいからやらない?」と言われて買いに行ったのがきっかけです。
タカノ:近所のお兄さんから。
奥野:そうです。かっこいいのかこれは、と思いながらも、運動神経にはすごく自信があったので、全然いけるだろうと思って乗ったら、みんなの前で思いっきり尻もちついたんですよ。そこから負けん気を発揮して、もう20年以上やっていますね。
タカノ:難しいし奥が深いですからね。ジャンプするオーリーとか、どうやったら上手くなるんですか?
奥野:1ヶ月ぐらいかかりますけど、諦めず頑張って真剣にやれば出来るようになりますね。
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スケボーとゴルフの共通点は自分の理想とする形を目指すところ
タカノ:やっぱり練習量しかない。そんな奥野さんですが、慶應義塾大学大学院のMBAも取得したということで。これはどういう経緯なんですか?
奥野:大学生の時は商学部だったんですが、経営学がすごく好きだったというのは1つあります。その他として、スケートボーダーとして活動している中で、スポンサーについてくれたアパレルブランドや靴のブランドと、関係性が深くなっていったんです。商品を一緒に考えたりもしたので、マーケティングとかブランディングとかがすごく近い存在だったというのも理由としてはあります。あとは、実家の家業があるんで、経営を学んでいたら、何かが少なからず繋がっていくんじゃないか、というので勉強させてもらいました。
タカノ:これは我々みたいなミュージシャンとかともそんなに遠くない話ですね。
Celeina:確かにセルフブランディングとか大事だから。奥野さんがMBAを取るために勉強されていた頃は、勉強ばかりでしたか?
奥野:勉強する時はそれだけに集中して、スケボーはやってなかったですね。大学受験とか大学院にいた2年間もほぼスケボーをしていなかったですし、切り替えはしないといけないタイプかもしれないです。
Celeina:奥野さんはスケートボード界でも、インテリジェンススケーターとも呼ばれているということですが、他にも趣味があるそうで。帽子にゴルフって書いてあるんですけど、こちらでしょうか?
奥野:実はゴルフ歴はスケボーより長いんです。父親がゴルフ好きだったので、一緒に連れて行ってもらってやっていたんです。最近は年齢的にゴルフを始める友達が多くなったので、さらに熱が高まっている感じですね。
タカノ:スケートボードと何か共通点はありますか?
奥野:仲間でワイワイするというのもあります。深いところで言うと、スケーターってよく自分の滑りを動画に撮って、どういう形で映っているかというのをチェックしたり、もっと前足を下げたらかっこよくなるんじゃないかとか研究したりするんですけど、ゴルフする人もよく練習場で動画を撮っているんですよね。自分の理想とする形に体を近づけていくという作業はすごく似ていて、僕の周りにもスケーターでゴルファーの人がいるんですけど、その作業は上手いと思います。
タカノ:個人の技をそれぞれが極めていくという過程があって、でもみんなで集まって話もするみたいなのは、言われてみれば近いような気がします。
Celeina:さて、ここで1曲お送りしたいと思います。奥野さんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらったんですけれども、選曲理由から教えていただけますか?
奥野:僕が今ディレクションをしていて、ライダースポンサーでもあるGRAVIS SKATEBOARDINGというシューズブランドがあるんですけど、最近フルレングスのスケートのビデオに出させてもらって。僕がスケートのパートを3部持っているんですけど、そこに使わせてもらった曲ですね。
Celeina:それでは曲紹介お願いします。
奥野:THE KVBで”ON MY SKIN”です。
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自分の好きなスタイルを大事にすることがブランドのコンセプト
Celeina:先程までゴルフのお話をしてきましたけれども、ゴルフアパレルブランド「adress」も立ち上げられているということで。
奥野:スケーターたちが集まって、ゴルフの時に着たい服を作ったという流れなので、スケボーする時やもちろん私服としても着られますし、ゴルフの時もかっこよく着られるというような形です。
Celeina:いいですね。カチッとした感じじゃなくて、ストリートファッション目線のゴルフウェアをイメージしているということですよね。
奥野:そうですね。チノパンだったりとかモックネックだったりとか。
タカノ:なるほど。ブランドのコンセプトは何ですか?
奥野:「Style matters on the course, on the street」というようなコンセプトです。スケーターはすごく自分を表現するスタイルを大事にしているので、ゴルフ場でもストリートでも、自分が好きだと思ったスタイルでプレーしよう、というような意味をこめています。
Celeina:このコンセプトは人生のどんな場面にも当てはまるような感じもしますよね。奥野さんは普段どんな場所でゴルフをしているんですか? スケボーをやってからゴルフに行ったりも?
奥野:全然行きます。僕らは駒沢公園で滑っているんですけど、その後にみんなで碑文谷の練習場に行ったりとか多摩川の河川敷のゴルフ場に行ったりとかします。
Celeina:多摩川の河川敷ってゴルフ場あるんですか?
奥野:あります。二子玉川のほうとかに2、3個はあるんじゃないですかね。結構人気ですよ。
タカノ:先程共通点の話もあったけれど、どちらも個人技を磨きつつ、みんなで話すわちゃわちゃ感もありつつ。
Celeina:楽しみながらできるスポーツですよね。さて「FIST BUMP」、グータッチで繋ぐ友達の輪ということでお友達をご紹介してもらっているんですけれども、どんな方をご紹介いただけますか?
奥野:今すごく熱い、代官山にあるゴルフセレクトショップ「RUFFLOG」のオーナーの竹さんを、僕は強く紹介したいと思っています。
タカノ:一言で表すとどんな方でしょう?
奥野:今はすごくゴルフの人気が高まっているんですけど、ゴルフのアマチュアシーンの牽引者のような人です。
タカノ:これはゴルフをやっているCeleinaさんは、色々聞きたいことがあるんじゃないでしょうか。明日は代官山にあるゴルフセレクトショップ「RUFFLOG」のオーナーの竹さんこと竹林さんをお迎えします。
Celeina:「FIST BUMP」今日はプロスケートボーダーの奥野健也さんでした。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann