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ルートビアは映える飲料。日本唯一の専門家・高田ユウが語るルートビアの奥深さ

2024.2.5

#OTHER

民俗学や文化人類学につながるルートビアの奥深さ

Celeina:先ほど、高田さんが作っていらっしゃるオリジナルのルートビアのシロップのお話を伺いましたけれども、高田さんは海外にも訪れてルートビアを色々と堪能されているとお聞きしました。

高田:アメリカ大陸とかを縦断しながら、ルートビアを1日50杯飲んだりしていました。

Celeina:これまでに出会ったルートビアの中で、すごく印象に残っているものはありますか?

高田:ベトナムのルートビアが面白くて、泡まで黒いんです。この世のものとは思えない味がして、何を使っているのかどれだけ研究しても分からないぐらいの真っ黒なルートビアがありました。僕はInstagramでルートビアを紹介するときに、ルートビアに合う曲や映画も紹介しているのですが、このルートビアに合う映画は、ベトナム戦争を題材にした『地獄の黙示録』でした。

タカノ:甘さはあるのですか?

高田:甘さもありましたが、ちょっと意識が飛びそうになりました。あとは牛小屋の下に溜まった水みたいな味がして、匂いが発酵しているんです。

Celeina:結構ですね(笑)。つまりルートビアは、世界の色んなところに行くと、それぞれの土地の味を楽しめるということですか?

高田:テロワールではないですが、ルートビアを研究していて面白いのは、ルートビアはその土地に根づいたものなので、民俗学や文化人類学の領域に入っていくんです。アメリカで名前がついた飲み物ですけど、本当は人類が土器を発明して何かを煮出したときから始まっていると僕は思っています。そのあたりが魅力で研究対象ですね。

タカノ:掘りがいがすごくありますね。

Celeina:面白い。高田さんがもう一度飲みたいルートビアはありますか?

高田:飲みたいルートビアはいっぱいありますね。アーミッシュがアメリカ開拓時代の電気もガスもない生活で作っているルートビアが今だにあって、それは飲みたいですね。あと、台湾はルートビア大国と呼ばれていて、8種類ぐらいのルートビアがあるんです。塩が入っている台湾さながらのすごくエキゾチックな味もありますが、すごく八角が効いたルートビアなどもあります。世界中にまだ飲んでいないルートビアがあるので、それを旅しながら飲んでいきたいなと思っています。

タカノ:いいですね。

Celeina:ルートビアのお話を聞いていたら、歴史の話まで話すことができて、ルートビアって深いですね。

高田:ありがとうございます。

Celeina:「FIST BUMP」、本日は日本で唯一のルートビア専門家「THE ROOT BEER JOURNEY」の高田ユウさんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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