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語学留学から始めてスイスに拠点を構えるまで
タカノ:基本的にはスイスに拠点を構えているということですが、2016年に海外進出されたんですか?
岡本:海外進出というか、個人的に海外に行っただけなんですけど。
Celeina:それもきっかけを聞きたいですね。
岡本:2016年はブランドを立ち上げて10年目で、これからもずっとデザイナーとしてやっていきたいという思いの中で、このままでいいのかな、というのがちょっとあったんです。実技的なデザインのことはもう学ばなくていいかなと思ったんですが、自分のデザイン哲学みたいなものをもう少し掘り下げたくて、ヨーロッパの大学院で学びたいなと考えたんです。でも英語がちゃんとできなかったので、まずは英語を学ぶためにイギリスに留学して、大学に行けるレベルまで英語力を上げて、そこから大学院を受けました。
Celeina:行動力がすごい。
タカノ:語学留学から始めるというのは、なかなか大変ですよね。それでスイスの大学院に行かれたんですか?
岡本:そうですね。英語で学べるヨーロッパの国はいくつかあって、北欧とかオランダとかがあったんですけど、スイスもその中の1つで。入った学科では「ソーシャルインパクト」をテーマにしていたので、基本的にソーシャルグッドなものをデザインしたり研究していました。
タカノ:スイスにはもう5年ぐらい住まわれているんですか?
岡本:いますね。
タカノ:日本との違いというか、スイスに住んで驚いたことはありますか?
岡本:ヨーロッパと日本は全然違うのでいっぱいありますね。スイスの人ってきれい好きで真面目で、気質としては日本人と似ているんですよ。でも社会のあり方は全然違ったりします。あとは、自然がとにかく近くて、夏はクーラーがないので、涼むために川に入ったりします。
タカノ:『フジロック』みたいですね。
岡本:それが結構衝撃というか。
Celeina:老若男女、みんな川に入るんですか?
岡本:川に入っていますね。泳いでいるというか、ちょっと浮かんでいるというか。
タカノ:でもいいですね、自然がすごく身近にあるという。
岡本:そうですね。私は東京で生まれ育ったので、自然と遠いんですよね。あと、私はベルンという首都に住んでいるんですが、世界遺産になっている古い街なんです。偶然だったんですけど古い街に住んでみたいなという気持ちもあったので、東京と全然違って楽しいです。スイスの自然は今でも綺麗だなと思いますね。
タカノ:スイスに思いを馳せちゃいますね。まだまだお話伺っていきたいんですけど1曲挟みましょうかね。岡本さんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらったんですが、どんな曲でしょうか?
岡本:Nenaというアーティストの”99 Luftballons”というドイツ語の曲です。多分日本で一番有名なドイツの曲かなと思います。
タカノ:まだピンときてないです。
岡本:多分聴くと分かるんじゃないかなと思います。
タカノ:それじゃあ聴いてみましょう。