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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

イラストと音楽を繋ぐ編集者・天野昌直が語るイラストレーターの過去と現在、未来

2023.11.29

#BOOK

イラストレーターが自分で発信する時代の到来

Celeina:雑誌『季刊エス』『スモールエス』編集長の天野昌直さんの選曲でシモーネの“Tô Voltando”をお送りしました。天野さんが携わられたお仕事の中で1つ気になったものがありまして。コートニー・ラブのアルバム『America’s Sweetheart』の日本盤ジャケットのイラストを矢沢あいさんが担当されていますが、このジャケットにも、天野さんが関わられたのですか?

天野:そうですね。コートニーがアメリカで発売された矢沢あいさんの漫画を娘さんと一緒に楽しんで読んでいて、ファンだったんです。彼女はその頃、デヴィッド・ボウイのアルバム『ジギー・スターダスト』みたいに、自分の分身キャラクターを作りたいと思っていて、それをデザインするならば、矢沢あいさんだ! とひらめいたそうです。それで、矢沢さんの漫画を扱っているアメリカの出版社と私は知り合いだったので、私に連絡がきました。矢沢さんとコートニーを会わせたいということで、私は矢沢さんを連れて、来日したコートニー・ラブが滞在しているホテルに紹介しに行きました。とにかくコートニーはマシンガントークで構想を語り、矢沢さんもコートニーが好きだったこともあって、2人で「描きましょう!」と盛り上がっていましたね。コートニーは携帯電話の番号を矢沢さんに教えて、いつでも電話してくれ、と言っていましたね。

タカノ: すごくないですか。

Celeina: 天野さんのおかげでこのジャケットがあると。

Celeina:天野さんにいろいろとお話を伺ってきましたけれども、今後、イラストレーター業界はどう変化していくと思われますか?

天野:これまでのイラストレーターは、小説の「挿絵」とかを頼まれて、あるメディアの一部を担当することが多かったんです。でも、どんどん盛り上がって、これからはイラストレーターが自分で発信して、作品を世に出していったり、部分的なものを担当する立場から広がって大きくなっていったりするのかなと感じています。

タカノ: みんなが、イラストレーターの方の作家性に寄っていくみたいなイメージですよね。

Celeina:これからのイラストレーター業界がどんどん広がってきそうで楽しみですね。

天野:楽しみです。

Celeina: 「FIST BUMP」、本日は雑誌『季刊エス』『スモールエス』編集長の天野昌直さんをお迎えしました。ありがとうございました。

天野:ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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