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イラストと音楽を繋ぐ編集者・天野昌直が語るイラストレーターの過去と現在、未来

2023.11.29

#BOOK

イラスト×音楽のコンビネーション

Celeina:天野さんのお仕事の中から音楽にまつわるものをピックアップさせてもらいました。まず、アジカンのCDジャケットを手がける中村佑介さんの画集の編集を担当されたんですよね。

天野:元々、中村さんは音楽が好きな人で、学生の頃からフライヤーを描いたり、音楽に関わるものをよく描かれていたんです。中村さんがアジカンに出会った頃は、まだお互いに駆け出しで、最初にアジカンのライブに行ったときは、お客さんが数人ぐらいしかいなかったそうです。でもその頃から中村さんはアジカンが好きで、アジカンの後藤さんも中村さんの絵が好きだったらしいです。アルバムが出るときには、ジャケットを担当できれば、という話をお互いに話していて、メジャーデビューのミニアルバム『崩壊アンプリファー』や1stアルバム『君繋ファイブエム』のジャケットを中村さんが描くことになったそうです。アジカンがメジャーデビューしていくのと同時に、中村さんもイラストレーターとして世に出ていって、両方が知られていくような形で発展していくのを見ていました。

中村さんが学生の頃に、私たちの雑誌(『季刊エス』の前身である『Comickers』)にイラストを投稿してくれていた経緯から、中村さんとは縁があったのですが、私が『季刊エス』を創刊しようと思っていた2013年頃に、レコード屋さんで中村さんが描いたアジカンのジャケットが並んでいるのを見て、「これは取材したい!」と思いました。自分たちの雑誌が出て発展していくときに、中村さんもアジカンも世に出ていき、やがては画集を出版するという繋がりがあったことが印象深いです。改めて作品を見直して、音楽と絵の理想的なコラボレーションを感じさせてもらいました。

タカノ: 確かに言われてみれば、イラストと音楽のコンビネーションとしてすごく有名ですもんね。

Celeina:代表格!

タカノ: 音楽のジャケットがメディアになるというか、イラストレーターさんにとっても、発表の場になっている面もありますね。

Celeina:天野さんの編集部は他にも、松本理恵さんが監督、BUMP OF CHICKENがテーマソングを書き下ろした、ロッテ創業70周年のスペシャルアニメーション『ベイビーアイラブユーだぜ』が完成されるまでを掘り下げたアニメーションブックを刊行されていたり、まふまふ、天月といった超人気歌い手のミュージックビデオやグッズのイラストを手がけるイラストレーターの茶々ごまさんの画集や来月の展覧会も担当されていたりするんですよね。

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