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レンガをデザインするのは、彫刻とあまり変わらないかもしれない
タカノ:でもそこでレンガの魅力に気付いたということなんですかね。
高山:やっぱり彫刻家になりたかったっていう原点があるので、今の私がやってるレンガをデザインするっていうのは、彫刻とあまり変わらないんじゃないかと。レンガ積みも彫刻と一緒だよねということにあるとき気付いて、それで楽しくなってきて、騙されたのが本職に変わったという。
タカノ:なるほど。でも確かに、高山さんのウェブサイトで皆さんにもぜひ見てほしいんですけど、作品を拝見すると、うねりがあったりとか、デザイン性がアート作品のようなものが多いんですよ。言葉だけだと、レンガって『三びきのこぶた』のイメージとかあるかもしれないですけれど、芸術的な表現というか。
高山:ありがとうございます。
Celeina:きっと、原点が彫刻というところもあるんでしょうね。
高山:そうですね。あとは我々が身を置いてる建設業界というのは、きつい、汚い、危険という3Kの結構ネガティブな状態が続いていて。まだ僕たちが修行に入った頃というのはそれでも、それを払拭するぐらい収入が良かったんですね。でも30数年たった今、その労賃があまり変わってなくて、そうすると魅力がなくなっていくので、若い子たちがなかなか居座ってくれないんです。そこで、何の魅力をレンガで発信すればいいんだろうと思ったときに、ただ積んでるんじゃなくて、アート的な感性を発信していこうと。それでレンガの魅力を世間に伝えられたら、なかなか面白いんじゃないかな、というのが、今デザインを色々やっている原点ではありますね。
タカノ:こちら番組のSNSからも、高山さんのサイトのリンクを貼らせていただきますので、気になる方はぜひチェックしていただければと思います。ということで、ここで1曲いきたいんですが、高山さんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。どんな曲でしょう。
高山:今回初めて『フジロック』に行った理由の1つに、僕がずっと大好きな矢沢永吉さんが参戦されるということがあったんです。1時間ぐらいのパフォーマンスの中で、最後の方になって、あれもう終わるのかよ、時間よ止まってくれよという思いが非常に強くてですね、それでそのときの思いを込めて今回の曲を選ばせていただきました。
タカノ:なるほど。曲紹介を改めてお願いします。
高山:矢沢永吉さんの”時間よ止まれ”