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定住者が多いからこその東京の魅力
タカノ:あと、イギリスとイタリアで過ごされて、人生の3分の1ぐらいが海外?
上野:そうですね。
タカノ:今は仕事の場として東京を選んでいるということで、その理由は何ですか?
上野:元々、建築っていう世界でいうと、日本って最先端とも言われていて。実際、すごく面白いなとイギリスにいるときからも思っていたんですけど。今一緒に事務所をやってる2人が結構面白い変な人たちで、その人たちと10年くらい前に出会うきっかけがあって、東京に拠点を構えて一緒にやっていこうかなと思ったのが一番ですかね。


Celeina:昨日のマックスさんもそうですけど、日本にお友達がいて一緒にお仕事とかしてて、その流れで日本に住むようになったみたいな。
上野:そうですね。仲間が結構大きな要素ではあると思ってます。
タカノ:海外に住んでいると、我々と東京の見え方が変わってくるんじゃないかなと思うんですけど、上野さんから見て東京の魅力って何ですか?
上野:これもいろいろ考えるんですけど、他の国際都市と比べて、東京って定住者が多いなと思っていて。ロンドンとかだと、20代で来て帰っちゃう人たちがすごく多いんです。それは大学がいろいろあるからっていうのもあるんですけど、最近地価が上がりすぎちゃってて、学生時代が終わっちゃうと、クリエイターとかが住めない。そうすると、文化がだんだん消えていっちゃうと感じていて。東京って、そういう現象があんまり起きてないっていうので、そこがすごく魅力的だなと思います。
Celeina:考えたこともなかったです。
タカノ:やっぱり上野さんならではの視点というかね。
Celeina:海外と日本で、住む環境以外で東京に魅力を感じるところはありますか? ご飯とかでもいいですし。
上野:ご飯はもちろんですね(笑)。世界一だなと昨日マックスさんもおっしゃってましたけど。あとは、アジアに近いこと。この2ヶ月の間に、出張で中国と、プライベートでヨーロッパに行く機会があって、中国の今の文化もすごく面白いし、そういうところにアクセスがいいってすごく魅力的だなと思ったりします。
Celeina:確かに急成長して、どんどん移り変わってますもんね、中国。
タカノ:そういう視点もありますね。では、ここで1曲、上野さんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。どんな曲でしょう?
上野:Men I Trustの“Trees Among Shrubs”という曲なんですけど、メロディ自体はすごいドリーミーなんですけど、ちょっと歌詞が寂しめというか雨の日の夕方にいいかなという感じですね。
タカノ:ありがとうございます。では、聴いてみましょう。