園村三による「TBS NEXT WRITERS CHALLENGE」の第1回(2023年開催)大賞受賞作を連続ドラマ化した『フェイクマミー』(TBS系)。「金曜ドラマ」というTBS連続ドラマの看板枠の脚本を、商業デビュー作家が手掛けるという異例の事態は、放送開始前からドラマ好きの間で話題となった。
放送開始後も、元バリキャリ女性と元ヤンママによる子育てという、今までに無い組み合わせが人気となり、SNSを中心に様々な反響を呼んでいる。
波瑠と川栄李奈という今までに無かったものの絶妙に合う組み合わせや、子役・池村碧彩の好演も光る『フェイクマミー』について、毎クール必ず20本以上は視聴するドラマウォッチャー・明日菜子がレビューする。
※本記事にはドラマの内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。
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独身女性とヤンママの連帯を描いた心強いドラマ

2025年も残すところあとわずか。今年、心惹かれたドラマを思い出してみると、「連帯」や「共存 / 共生」をテーマにした作品が多かった。個人主義で実力重視な社会に疲れ、ひとりで生き抜くことの厳しさを痛感する中で、そうした作品が心地よく感じられたのかもしれない。そんな中、またひとつ心強いドラマが登場した。独身女性とヤンママの連帯を描いた『フェイクマミー』である。