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中川大志×山中聡×飯塚健『コントと音楽』鼎談 観客もプレイヤーとなる舞台の醍醐味

2025.8.4

『コントと音楽』

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『コントと音楽』は、お客さんも舞台上にいる状態

飯塚:vol.06は、初めて役名を決めました。この差はすごく大きいですね。『コントと音楽』は客席と舞台の境界線がないので、境界線をどこに引くのか、というのはこちらで決める。

中川:衣装も変わらないし、セットもないですしね。いかに演技と歌だけで情景を変えるのか、というのが普通の舞台との大きな違いだと思います。

山中:普通の舞台は、舞台上と客席の間に見えない川みたいなものが流れてるんですね。お客さんの反応が薄いとその川は広くなって、ウケてるときは狭くなるんですけど、『コントと音楽』は会場全部が舞台で、お客さんも舞台上にいるようなものですから。小道具を触るようにお客さんに絡むこともあるんですよ。でも、それってとても怖いことでもあるんです。失敗したら取り返しがつかなくなるので。でも、やっているうちにお客さんも「同じ空間にいる」ということがわかってくるんですよね。だから最後はみんな一体になるんです。「みんなお疲れ!」みたいな感じに(笑)。

飯塚:観てる人の緊張感も、普通の演劇よりも高いと思います。食事を運ぶにも、給仕の方々もみんなプロだから、空気を作ってくれるんですけど、それも目に入りますから。

中川:確かに。みんなであの空間を作っているという感覚が正しいかもしれないですね。お客さんもプレイヤーの1人なんですよ。それはすごく勉強になりました。

山中:お客さんがだんだん「おれたちも作ってるんだ!」みたいな感じになっていって。だから、何度か観にきてくれる人もいらっしゃるんです。グッズのTシャツを着てくれたりとか、音楽のコンサートに近いのかもしれない。

飯塚:どんなお客さんがいるのかも含めて、体験性が高いと思います。

山中:僕の目の前のお客さんが笑いが止まらなくなっちゃったことがあって。「お客さん、盛り上がってますね!」みたいに触れないと不自然なくらい。そういう意味では、僕らにとってもお客さんにとっても体験型ですよ。

中川:アトラクションに近いですよね(笑)。

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