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映画『ブルーピリオド』レビュー 眞栄田郷敦ら若手俳優が演じる「狂気的」な努力

2024.8.9

#MOVIE

赤よりも熱い、青だからこその情熱

タイトルの「ブルーピリオド」は、言わずと知れた画家パブロ・ピカソが1901年から1904年、20歳から23歳までの期間で描いた、ブルーを基調とした作品群「青の時代」が元ネタだ。メランコリックなその作品群の印象は、劇中で青春に苦しみ悩む若者たちの姿と、部分的に重なっているのだろう。

それ以上に、「炎は赤よりも青のほうが温度が高い」という事実も、タイトルの「ブルー」および、努力と情熱が狂気にすら変わる劇中の物語から思い起こされる。同じく、若者の青春劇を描いた漫画を原作とし、2023年に公開されたアニメ映画『BLUE GIANT』も「青色巨星」になぞらえて、青春(演奏)のとてつもない熱さを作品内で描ききった作品だった。

その赤よりも熱い「青」の青春の熱さは、この実写映画版『ブルーピリオド』でも貫かれている。スクリーンで、本作のとてつもない情熱を受け取ってほしい。

映画『ブルーピリオド』

2024年8月9日(金)公開

眞栄田郷敦
高橋文哉 板垣李光人 桜田ひより
中島セナ 秋谷郁甫 兵頭功海 三浦誠己 やす(ずん)
石田ひかり 江口のりこ 薬師丸ひろ子

原作:山口つばさ『ブルーピリオド』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
監督:萩原健太郎
脚本:吉田玲子
音楽:小島裕規 “Yaffle”
主題歌:WurtS「NOISE」(EMI Records / W’s Project)
製作:映画「ブルーピリオド」製作委員会
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ワーナー・ブラザース映画 ©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会
公式X:@blueperiodmovie
公式Instagram:@blueperiod_movie 
TikTok:@warnerjp
公式HP:blueperiod-movie.jp
#映画ブルーピリオド

<STORY>
生きてる実感が持てなかった。あの青い絵を描くまでは―これはからっぽだった俺が、初めて挑む物語。
ソツなく器用に生きてきた高校生・矢口八虎は、苦手な美術の授業の課題「私の好きな風景」に困っていた。悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみた。
その時、絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を持ちはじめ、どんどんのめりこんでいく。
そして、国内最難関の美術大学への受験を決意するのだが…。
立ちはだかる才能あふれるライバル達。正解のない「アート」という大きな壁。経験も才能も持ってない自分はどう戦う!?
苦悩と挫折の果てに、八虎は【自分だけの色】で描くことができるのか。

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