連続ドラマとしては異例の2期連続放送となった『VIVANT』(TBS系)の第2シーズンがついに最終回を迎える。
シーズンを通して描かれたのは、主人公・乃木憂助(堺雅人)を中心に編成されたチームによる、秘密情報組織「シンシー」に拉致された乃木の後輩・黒須(松坂桃李)ら別班員の奪還作戦。
奪還は成功したものの、最終回直前となった第23話では、第1シーズンから乃木の心の支えであったバルカの少女・ジャミーン(本間さえ)が大きな鍵を握る存在であることが明らかになり、シンシーによって、その生命が脅かされてしまう。
第23話ラストの、野崎守(阿部寛)に対する凶弾の行方も気になる本作の第19話から第23話について、ドラマ・映画レビュアーのuriがレビューする。
※本記事にはドラマの内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。
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「同時通訳機」で豪華声優陣が吹き替える背景

堺雅人主演の日曜劇場『VIVANT』第2シーズンがいよいよ最終回。第1シーズンから続く乃木(堺雅人)の冒険は、「世界中を巻き込む大きな渦」の只中において、次なる「とてつもない冒険」へと踏み出そうとしている。
第19話では、別班員奪還作戦が本格的に動き出した。集結したのは、国境や組織の垣根を越えた、乃木率いるアベンジャーズ部隊だ。様々な言語を使う多国籍な彼らを繋ぐアイテムとして、第18話からは各メンバーに「同時通訳機」が渡されており、日本語以外を話すキャストのセリフを日本の豪華声優陣が吹き替えている点も話題の一つとなった。
昨今のドラマにおいて外国語話者のセリフを吹き替える手法は増えつつある。2026年7月期の『大空港~GATE24~』(テレビ朝日系)では本編途中から自動的に完全吹き替えに切り替わる演出が採用され、現在放送中の『kiDnap GAME』(フジテレビ系)でも主音声が吹き替え、副音声がオリジナル音声となっている。 そして、こうした演出には賛否両論あるのも事実だ。
それでも、本作があえて吹き替えを選んだ背景には、テレビ広告のターゲット区分で言うところのC層(4~12歳)やT層(13~19歳)を中心とした若い層からの本作に対する支持が関係しているのではないだろうか。『名探偵コナン』や『鬼滅の刃』など国民的アニメで馴染みのあるキャラクターたちの声が次々と飛び込んでくる体験も、若い世代にとっては本作を楽しむ要素の一つになっているはずだ。また、『VIVANT』のように情報量が多く、展開もスピーディーな作品の場合、字幕の文字を追うよりも、映像に没入できる吹き替えを採用した方が理にかなっているのかもしれない。