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『Jazz Not Only Jazz II』石若駿インタビュー ジャズとポップスを繋いだ奇跡の一夜を語る

2025.11.7

『JAZZ NOT ONLY JAZZⅡ』

#PR #MUSIC

2025年9月18日、東京国際フォーラム・ホールAに国内外のアーティストが集結し、ジャンルを越えた化学反応を生んだイベント『Jazz Not Only Jazz II』。

その中心に立ち、セプテットを率いたのはドラマーの石若駿だ。松丸契、細井徳太郎、マーティ・ホロベック、渡辺翔太、西田修大、山田丈造といった異なる個性を持つプレイヤーを集め、ジャズとポップス、即興と歌心のあいだを行き来する音楽を鳴らした。

ゲストボーカルにはアイナ・ジ・エンド、岡村靖幸、KID FRESINO、中村佳穂、椎名林檎といった豪華な顔ぶれが並び、それぞれが石若のバンドに呼応しながら、それぞれの名曲と共に異なる物語を紡いだ。

最後には現代ジャズのレジェンド的存在ロバート・グラスパーと石若駿が共演。石若が高校生のころからその音楽に魅了され、影響を受けてきたグラスパーとの共演では、観客たちは息を飲むように見守り、熱気と静寂が同居する異様な雰囲気の中で、石若は伝説的と言ってもいいような演奏を聴かせた。

そんな『Jazz Not Only Jazz II』について石若駿に振り返ってもらうインタビューを行った。このイベントは11月16日(日)21:30よりWOWOWで放送、11月23日(日)16:00からはハイレゾ、ドルビーアトモスフォーマットを含む有料動画も配信されるので、その際のガイドとしても活用してほしい。

石若駿(いしわか しゅん)
ドラマー/打楽器奏者。Answer to Remember、CLNUP4、SMTK、Songbook Trioを率いる傍ら、椎名林檎、星野源、絢香らのライブ、作品に参加。東京藝術大学を首席卒業という経歴を持ち、ポップスからクラシックまで、その卓越したリズムでシーンを牽引する。

「匂い」のするメンバーが集結したセプテット

―まずは、改めて石若駿セプテットのメンバーについて。このメンバーにした意図を聞かせてもらえますか?

石若:今回のメンバーの核になっているのが、自分も所属しているSMTKというバンドです。松丸契(Sax)、マーティ・ホロベック(B)、細井徳太郎(G)と一緒に活動しているバンドなんですけど、マーティと僕はいわゆるリズム隊としてポップスに携わることが多いですが、徳太郎と契はポップシーンの中でもエクスペリメンタルでアヴァンギャルドな状態で活動していることが多いからこそ、このメンバーはどういうアプローチで音楽を作るかが予想できそうでできない。自分のコントロール外に常にある感じで、「なんじゃこりゃ!?」って思うものを提供してくれる人たちなんです。そこに可能性を感じました。

松丸契(Sax)Photo by 太田好治
マーティ・ホロベック(B)Photo by 太田好治
細井徳太郎(G)Photo by 太田好治

石若:彼らが核になりつつ、そこに加わるのが渡辺翔太(P)と西田修大(G)のふたりです。翔太くんとは、バンドのトリオでずっと一緒にジャズをやっていましたけど、最近はポップスのサポートでも一際、存在感のある演奏をしていますね。修大も、僕の「SONGBOOK PROJECT」に参加してくれていて、ポップスと自由な演奏の両方をやっている。そのバランスがすごく魅力的なんです。

渡辺翔太(P)Photo by 太田好治
西田修大(G)Photo by 太田好治

石若:あと、山田丈造(Tp)は幼少の頃から一緒にジャズを始めた仲間です。サポートでの活動をしつつも、新宿PIT INNとかで板橋文夫さんのオーケストラや、渋谷毅オーケストラでも吹いていて、そういう「匂い」を持った人なんです。このメンバーは、普段僕らを追ってくれている人たちにとっても予想できないサウンドになるんじゃないかなと思って。それで今回はこのメンツで演奏することになりました。

山田丈造(Tp)Photo by 太田好治

―普段、ポップスのスタジオ仕事をしてないジャズの人と、ポップスの仕事をガッツリやってる人のコンビネーションですよね。

石若:分かりやすく言ったらそうなんですけど、その中でも特に「匂い」の強い人たちなのかなと思います。

―「匂い」?

石若:「匂い」っていうのは、ユニークなサウンドを一際を持っているようなイメージですね。

―こういう大舞台で手堅くやるっていうよりは、個性が強い人を集めたということですか?

石若:そうですね。

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