グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
5月9日は、元プロBMXライダーでアパレルブランド「430(Fourthirty)」の上原洋さんからの紹介で、アパレルブランド「WHIZLIMITED」の下野宏明(したの ひろあき)さんが出演。2000年にブランドをスタートし、旗艦店である「WHIZ TOKYO」は20周年を迎えた下野さんに、アパレルをはじめたきっかけや、ブランドを続ける上で大事にしていることなどを伺いました。
INDEX
手売りと口コミから広げて20年以上
Celeina(MC):プロフィールを簡単にご紹介させてもらいます。下野さんは2000年にブランド「WHIZ」をスタート。後に、ブランド名を「WHIZLIMITED」に改称されています。旗艦店である「WHIZ TOKYO」は今年で20周年を迎えられました。さらに2015年には、東京ファッションアワードも受賞されています。
タカノ(MC):「WHIZ TOKYO」20周年おめでとうございます。
下野:ありがとうございます。
タカノ:結構、長いですね。
下野:そうですね。移り変わりの激しい原宿の中では結構、老舗なお店になりましたね。
タカノ:激戦区ですからね。
Celeina:まず上原さんが下野さんを一言で表すと「東京」とおっしゃられてて。下野さん、ご出身は東京ですか?
下野:はい。新宿区新宿ですね。
Celeina:しびれる。東京の中の東京ですね。ファッションについて、お伺いしていきたいんですけれども、下野さんが最初にファッションに興味を持たれたのはいつ、どんなきっかけでしたか?
下野:僕の行ってた高校が私服だったんですよね。なので自然に洋服が好きになっていったのと、中学校のときからずっと洋楽ーーヒップホップとかR&Bを聴いてて、そのまま高校生になって、ファッションと音楽のサブカルチャーの洗礼を浴びたみたいな感じです。
タカノ:僕も実は私服の高校だったんですよ。私服の高校あるあるじゃないですけれども、やっぱり何かありますよね。みんなでオシャレ頑張るみたいな。
下野:そうですね。その頃、ファッション誌がまだいっぱいあったんで、みんなで回し読みするみたいな学校でした。
Celeina:私も実は女子高で私服だったんですよ。ただ、結構ルールが多くて。スカートもこの丈とかズボンはこの季節しか履いちゃダメとか、なかなかファッションを楽しむところまで踏み込めなくて。高校生でファッションをみんなで楽しんでたっていうのは、素敵だなって思いました。羨ましいです(笑)。そうやってファッションを好きになられて、そこから、どんな感じでブランドを始められたんですか?
下野:すごいファッションが好きになって、高校を卒業したときにものづくりがしたいと思って、マッキントッシュ(Mac)を買ったんですね。そのときはまだ、インターネットも無いですし、周りで持ってる人もいなかったんですけど、Macを買ったらデザインができるよみたいなイメージありまして。独学で覚えて、Tシャツのデザインをし始めるみたいな。
Celeina:独学なんですね! 形から入るのはできても、独学の部分はめちゃくちゃ努力しないといけないですよね。
タカノ:そうですよ。ブランドの立ち上げは、どこからが始まりなんですか?
下野:WHIZとしては2000年からなんですけど、高校を卒業してから、自分でTシャツを刷って、それを友達に売って、その友達が着てるのを、そのまた友達が見てみたいな感じで、手売りと口コミでどんどん広がってた感じなんですよ、WHIZを始める前までは。5年ぐらいはそういうやり方をしてて。
Celeina:今の時代もSNSとかありますけど、やっぱり、一番信頼する人から口コミでおすすめされるものが、一番グサグサと刺さるじゃないですか。そういうのもSNSの前から、ちゃんとやられてたわけなんですね。
下野:そうですね。
INDEX
事前告知もセールもしないブランド「WHIZLIMITED」が大事にしていること
Celeina:フラッグシップストアのWHIZ TOKYOは今年で20周年ということで、先日、20周年を記念したスペシャルアイテムの発売があったそうですが、どんなアイテムか事前告知をせずに販売されたということで。これはどういった思いがあったんですか?
下野:そのときだけではなく、特別な日に特別なものを出すときは事前告知をしないようにしてて。いつもサポートしてくれてるお客様に対して売りたいので、それ以外の人を呼ばないようにしてるというか。いつも友達とか先輩とかに協力してもらって、特別なものを作らしてもらうんですけど。だから本当にWHIZのことを好いてくれてる方を大切にしてるっていう考え方ですね。
Celeina:下野さん、ファッションが好きということでブランドを立ち上げられて20年も経ってるわけじゃないですか。好きを仕事にするって、長く続けていると忘れてしまう中で、どうやってモチベーションをキープしてるかお伺いしたかったんですけど。
下野:「洋服が好き」ってことが原動力なんで、お金を儲けるより、好きなことをずっと続けることが一番大事っていうイメージです。お客さんを大切にしたり、自分の作った商品を大切にしたりっていうことを、考えてやってます。
タカノ:なるほど。セールもやらないって聞いたんですけど。
下野:したことないです。
タカノ:それはやっぱり、長くWHIZのことを大切にしてくれてる方を思ってという。
下野:そうですね。始めたときから、多くの人に評価してもらうのは難しいけど、買ってくれた人たちに嫌な思いをさせたくないなと思ってて、そう決めてやってます。
タカノ:セール品になって、「この価格で買ったのに、安くなってる」みたいなことがないように。
下野:そうですね。
タカノ:なるほど。この商業主義じゃない感じの下野さんの信念がブランドにも直接投影されてるところが凄いかっこいいです。
Celeina:20年も愛されている秘訣ですよね。原宿でお店を構えられて20年ということで、街の雰囲気とかお客さんにも変化とか感じられてますか?
下野:20年前は日本人の若い子が凄いいたんですけど、今はもう半分以上が外国の方になりました。
タカノ:原宿、海外の方からも人気ですもんね。それでは、ここで1曲。下野さんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらったんですが、下野さん、どんな曲でしょうか?
下野:Kvi Baba(クヴィババ)くんの曲なんですけど、フィーチャリングでAKLOくんとKEIJUくんが歌ってるんですけど、3人とも、ちょっと関わりがあって。別々に関わってたんですけど、KEIJUくんは僕が東京コレクションってランウェイやってるときにモデルで出てもらったりとかしてて。AKLOくんとKvi Babaくんはミュージックビデオで服を着てくれたりとかしています。
Celeina:先ほど洋楽も好きという話もありましたけれども、お仕事以外で今、興味をお持ちのカルチャーはありますか?
下野:ずっとスポーツが好きで、今、サッカーとバスケをやってます。観るのも好きなんですけど、やる側としても。
タカノ:サッカーはどこでやるんですか?
下野:僕の住んでる地域のパパ友達とかとやってるんですけど、地域の小学生から50歳近い友達まで、もう各年代、ワーッといます。
Celeina:対戦しちゃうんですか。
下野:結構、人数が集まるので。
Celeina:地域の方とコミュニケーションが取れるという意味でも、すごくいい刺激になりそうですね。
下野:街を歩いてると、よく挨拶したり、誰々のパパみたいな感じで言われたりですね。
タカノ:バスケはどなたと?
下野:バスケはアパレル関係の友達とやってるんですけど、サッカーの場所は異質というか、普段の自分じゃないところでやってるんで楽しいですね。
タカノ:色々な方と交流ができる場ということで、スポーツいいですよね。昔からスポーツお好きだったんですか?
下野:小学校はサッカー、中学校はテニス、高校はバスケをやってたんで、スポーツはずっと好きです。
Celeina:マルチですね! 「FIST BUMP」は、グータッチでつなぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっていますが、下野さんが紹介してくださるのはどんな方でしょうか?
下野:原宿で「SECRET BASE」というおもちゃブランドをやりながら、たこ焼き屋さんもやっているHIDDY(ヒディー)という友達です。僕の事務所の子と元々、仲良くて。気づいたら、僕がすごい仲良くなってたっていう。
タカノ:一言で表すとHIDDYさんはどんな方でしょうか?
下野:「原宿で一番面白い人」です。
タカノ:HIDDYさん、ハードル上がってしまったかもしれないですが(笑)。ありがとうございます。明日は原宿で一番面白い男HIDDYさんにつなぎます。
Celeina:「FIST BUMP」今日は、アパレルブランド「WHIZLIMITED」の下野宏明さんでした。ありがとうございました。
下野:ありがとうございました。