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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

HALLEYが真摯に語る哲学「一人ひとりを愛するために生きている」

2024.3.18

HALLEY『From Dusk Till Dawn』

#PR #MUSIC

演奏を披露するみなさんに抱いているこの感情は何だろうと思うと、一人ひとりに対する愛だなと思う。(てひょん)

―いくつかの歌詞についても聞かせてください。“Who is He?”は、これまで話してくれた「時間」とはまた違う角度からアルバムのメインコンセプトを歌っているのではと思います。これはどういう一曲だといえますか。

清水:そもそも時間軸というメインコンセプトとは別で、リリック全体の一貫性としては「愛」を歌うアルバムでもあるよね。

てひょん:そうですね、「He」に対する愛ですね。「誰そ彼」「彼は誰」という言葉もあるので、僕は時間としても歌っているし、僕が歌っている対象や僕の信じているものの対象でもあるんですけど。

人間、誰のために歌ったのか、生きたのか、祈ったのか、誰を愛しているのかを問い続けて、その中で「行きたい方向に行かなかった自分がいるな」と思うこともある。それでいて自分だし、それが自分だし。何のためにこの曲が存在しているのか、このアルバムが何のためにあるのか、という目的を問いただす曲でもありますね。「He」のためにあるのか、それとも歌っている自分のためにあるのか、聴いてる人のためにあるのか――それは聴く人に任せたかったんですよね。どう考えてもいいんだよっていうところを伝えたかったから疑問系のタイトルにしました。

―<I’m crying for someone else>(彼ではない誰かのための涙が頬を伝う)という最後の一行は、どういう心情を映し出したものだといえますか。

てひょん:「バンドは人気商売で」みたいな話を聞かされていく中で、何のために音楽をやっているのかを忘れて、ただただ音楽をやっていた時期あったんです。ただただしがみついて、ただただ生き残りたくて、みたいな。そういう時に「自分がこの声を持って生まれた理由は何だろう?」と立ち返ったんですよね。

この声が与えられて、曲が書けるバンドメンバーもいる。日本に住んでいて、いい音楽ができている。制作ができる環境も与えられている。そういう中で、生き残るためだけなのか? って。それに対する僕なりの答えですね。結局僕は誰かのために泣けているのかな、自分の目的のために泣いているのかなって。そういう意味合いを含めている歌詞です。

―この作品が音楽として素晴らしい所以を、さっきは具体的なサウンドプロダクションの側面から聞かせてもらいましたけど、最後に抽象的な側面からも聞かせてください。というのは、今話してくれたみたいに「なぜ自分は音楽をやるのか」「音楽の魅力とは何か」ということにおいて、5人の考えが、もちろん100%一致ではないと思うけど、同じところを見ているんだろうなと思うんですよね。だからこの音楽をまとう空気感や、音楽そのものが生まれて得ている、というふうに思っていて。

登山:僕らはありがたいことに音楽ができていて。音楽を作って提供することで、それを聴いてくれた人がちょっとでも何かを思ったら、ちょっとずつ社会が変わっていくじゃないか、という波及効果みたいなものを信じています。間接的ですけど、世界平和みたいなものに繋がったらいいなというマインドでやっていますね。せっかく音楽を作れる人が集まったから、やっぱいいものは作りたいし、向かう先はそういうところになっていくかなという気がします。

高橋:HALLEYを始めるまでは本気で打ち込むものがあまりなくて。今は音楽でつらいなと思う時もあれば、音楽を聴いて頑張ろうと思うこともあって。音楽をやって苦しむけど音楽でまた救われている。HALLEYのみんな含めいろんな人に感謝をしながら音楽をしたいし、恩返しをしたいなと思ってます。

てひょん:僕らは毎回円陣を組んで祈ってから演奏にいくんですよね。演奏する人は演奏で、歌う人は歌で語りかけることが仕事で、伝えることこそが才能が与えられている人に対するある種の使命、義務だと思っていて。その素晴らしい道具を僕たちは持っているから、それを使って伝えないとダメだよねって。それを与えられたことはありがたいけれど責任感もあるから、それを全うするために、演奏してる時には100%を歌わなきゃいけないし、歌詞に込められた意味以上のものを、言葉だけでなく声や演奏に乗せて与えようとするし。

そうなった時に、僕が今感じているものは何だろうと思うと、愛なんですよね。演奏を披露するみなさんに抱いてるこの感情は何だろうと思うと、一人ひとりに対する愛だなと思う。愛するために生きている、という感覚でしょうかね。「平和にしたい」「癒しになってほしい」というのもあるけど、じゃあそれはなんで? と聞かれたら「愛してるからだよ」ということですね。

登山:そういうマインドなので、「わかる人がわかったらいい」という音楽にはしたくないんですよね。「わかんない人はわかんない」で終わらせたくない。いろんな人に自分らの想いが伝わって、よりよい方向になっていったらいいなという気持ちですね。

HALLEY『From Dusk Till Dawn』

2024年3月8日発売
CD・¥2,750税込 YLLH-1001(PPTF-8160)

<CD取扱店舗>
TOWER RECORDS:渋谷/新宿/梅田NU茶屋町/なんばパークス/名古屋パルコ/名古屋近鉄パッセ/オンライン

https://tf.lnk.to/fdtd

HALLEY 1st One-Man Tour 『Daydreaming』

3月28日(木)東京代官山 SPACE ODD
OPEN18:30/START19:00

3月30日(土)大阪心斎橋 CONPASS
OPEN17:30/START18:00

チケット販売:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2448507

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