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石若駿は止まらない。なぜ挑戦を続けられるのか、そのメンタリティに迫る

2023.10.13

#MUSIC

photo by Tomoya Miura
photo by Mahaya Takara

「自分と同じようなスタンスで楽器を演奏しているミュージシャンを、世界中から見つけてこなければ」

─SMTKは間もなく、11年ぶりに復活する『METAMORPHOSE ’23』に出演しますね。2000年代に、最先端のビートミュージックを紹介してきたフェスですが、今年のラインナップで気になっている出演者はいますか? 

石若:家主が出るんですよね。まだお会いしたことはないのですが、僕は(田中)ヤコブさん(家主のギター / ボーカル)の音楽が大好きです。あとDorian Conceptやネイ・パームも楽しみです。Hiatus Kaiyote(ネイ・パームがボーカルを務めるバンド)が登場した時は、ジャズ寄りのミュージシャンの間でも大きな話題になりました。当時、彼女たちの動向を気にしながら自分たちの音楽を作っていたなと。もちろん、ネイのソロアルバムも「これを聴かずして年を越せない!」みたいな雰囲気だったのを覚えているので、今回はどんな音楽を聴かせてくれるかなって。

『METAMORPHOSE ’23』ラインナップ(オフィシャルサイト

石若:ちなみにHiatus Kaiyoteのキーボード奏者、サイモン・マーヴィンとマーティはマブダチです。マーティがSex On Toastというバンドをやっていた時に、一緒にツアーを回っていたこともあるらしく。何か面白いことが起こりそうな予感がしますね。

コロナが落ち着いて、こうやって来日アーティストが増えてきたのは嬉しいですよね。この間も築地本願寺で『Temple Of Sound』というイベントがあって、ロンドンのGhost in The Tapesというバンドと共演したのですが、その時に日本のミュージシャンとの交流がたくさんあり、その後もジャムセッションイベントもあったりもしてとても有意義だなと思いましたね。こういう機会がまた増えてきたし、そこに自分が居られることも嬉しいです。

─石若さんは今ドラマーとして、やれる限りのことをやり尽くしている印象があります。まだ30代になったばかりとは思えない場所まで到達していると思いますが、その先のビジョンをどう見据えているのでしょうか。

石若:直近としては、今年の年末に札幌交響楽団と共演するために自作曲のオーケストラVer.を書きました。即興性の高いミュージシャンが、オーケストラと演奏する機会って特に日本では少なくて。これが一つのきっかけになれたらいいなと思って今から楽しみです。最近、それもあってクラシックに回帰しているのですが、ソロリサイタルのオファーもちょくちょくありますし、ここへ来てまた自分の音楽を高める時期が来たのかも。

今までいろんな音楽をやってきたし、自分の名義でもたくさん作品を手がけてきました。SMTKではこんな音楽をやって、SONGBOOKではこういうことをやる、みたいな。それを一つにまとめた活動のために、少しずつ準備を始めたいと思っています。自分と似たスタンスで楽器を演奏しているミュージシャンを、世界中から探して作品を作りまくるなんてことも面白いかもですね。

─石若駿的な守備範囲を持つメンバーを探し、一緒に何かを作っていくと。

石若:そういうミュージシャンが、10代のミュージシャンの中から現れても面白そうですね。いつか出会える日が楽しみです。

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