グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
5月17日は、デジタルファッションレーベル、1BLOCK STUDIOのクリエイティブディレクター、ラッシャーさんからの紹介で、フリースタイル・バスケットボーラーのZiNEZ(ジンジ)さんが出演。フリースタイルバスケットボールシーンの第一人者でもあるZiNEZさんに、そもそもフリースタイルバスケットボールとは何か、はじめたきっかけ、今後の可能性などについて伺いました。
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フリースタイルバスケットボールを実演
タカノ(MC):ZiNEZさん、カッコ良いんですよ。
Celeina(MC):イケメン。ごめんなさい、そういうことを軽々しく言っちゃいけないのは分かってるんですけど。
ZiNEZ:めちゃめちゃ嬉しいです。もっと言ってください(笑)。ありがとうございます。
タカノ:ちなみにラッシャーさんが昨日、「球」って言ってました。
ZiNEZ:LINEが来て「ZiNEZのこと球って紹介しといたから」って言われて。間違ってはいないんですけれども、デジタルファッションレーベルの人が球って紹介していいのか(笑)。
タカノ:そこがまた面白いなと思って。同年代で、別分野でご活躍されてますから。
Celeina:お話伺っていきたいんですが、まずフリースタイルバスケットボール、どういった競技なのか伺いたいです。
ZiNEZ:言葉で伝えると結構難しいんですけど、アメリカを中心に「ストリートバスケ」って外でやるバスケの文化があるんですけど、そこで、よく音楽を流しながらやるんですよ。たくさんバスケやる人が集まってるから、コートが使えない人たちがいるんですよね。そこで、遊びでボールを使った技の見せ合いみたいなカルチャーが生まれて、それがバスケから独立した文化になって。ダンスバトルみたいに、DJの音楽に合わせて自分の作ったバスケの技を披露するパフォーマンスが、フリースタイルバスケットボールですかね。
タカノ:ZiNEZさんの動画、めちゃくちゃカッコ良いんですよ。ダンス的な要素も強いし、でも、スポーツでもあるじゃないですか。音楽も、カッコ良いHIP HOPとかかかったりして、ファッションもストリートファッションで。ストリート総合芸術みたいな表現として、すごいものですよね。
ZiNEZ:ありがとうございます。バスケが、そもそもファッションとか音楽にすごい影響を与えてるスポーツだなと思ってて。ジョーダンのスニーカーとか、ラッパーの人も履くじゃないですか。ストリートとバスケって近いと思うんですよね。あんまり準備も必要ないし、ボールがあれば誰でもできるんで、そういう点も、フリースタイルバスケットボールが生まれた背景にあるのかなって感じますね。
タカノ:今日ボール持っていただいてるんですよね。生でやってくれるのかなっていう期待が……。
ZiNEZ:そしたら、2人、言葉で解説してもらっていいですか。
タカノ:はい。バスケットボールが出てきましたよ。
ZiNEZ:では、簡単に。
タカノ:くるくる回転させてます。ちょっと待って!
Celeina:言葉を失った!
タカノ:すごすぎる。どうなってんの。
Celeina:バスケットボールと一体となって。
タカノ:人差し指に乗せて、めちゃくちゃ回転させるんですけど、頭の上、背中の上に乗って、それを手の上に。すごい、解説する隙を与えないというか。心を奪われちゃったんですけど。
ZiNEZ:ありがとうございます。
Celeina:指にボールを乗せたときに、レコードに針を落とすときの音のような……。
ZiNEZ:確かにレコードも回ってるから、近い原理かもしれないですね。摩擦するんで。
タカノ:あと、股の間をくぐらせたり、頸椎でキャッチみたいな。身体性がどうなってんのかなと思って。
Celeina:すごいですよ。
ZiNEZ:ありがとうございます。
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マディソンスクエアガーデンでハーフタイムショーへの出演
タカノ:どれぐらいの年月をかけて、ここまでたどり着いたんですか?
ZiNEZ:バスケを13歳からやってたんですけど、15歳でカナダに行って、ストリートバスケとかに、どっぷりハマったんですよ。そこからフリースタイルもやりたいなって。こんな自由なバスケがあるんだっていうので感動して、そこから18年ですね。
タカノ:匠の技ですよ。ちなみにカナダ、どちらですか。
ZiNEZ:バンクーバーから船で1時間ぐらいのヴィクトリアです。わかります?
タカノ:わかります。僕、昔トロントに住んでて。
ZiNEZ:おじいちゃん、おばあちゃん、住んでます。
タカノ:ティムホートンズで働いたんです。
ZiNEZ:ティムホですか。ティムホートンズって24時間、開いているドーナツ屋さんで、日本で言ったら……。
タカノ:ドトール×ミスタードーナツみたいな。ダボダボっていうメニューがあるんですけど……。
Celeina:すごい、なんかカナダトークが(笑)。
ZiNEZ:ぜひ、カナダ行く際はティムホートンズに行ってください。美味しいんで(笑)。
Celeina:行きます。ZiNEZさんの話を聞いてもいいですか(笑)。先ほどカナダ留学って話もありましたけど、留学から帰ってこられて、フリースタイルバスケットボールのプロを目指されたんですよね?
ZiNEZ:フリースタイルバスケって、ボール1個あればどこでもできるから、インターネットとめちゃめちゃ相性がいいなとずっと思ってて。カナダの田舎だったんでやることもなくて、自分の好きな景色で、好きな音楽を乗せたダンス動画を撮れるのが楽しくて、ひたすら動画をインターネットにアップしてたら、いろんなチャンスが起きて。当時、NBAの試合をやるニューヨークのマディソンスクエアガーデンでハーフタイムショーとか頼まれたりとか。「動画見ました」みたいに。
タカノ:めちゃくちゃすごい。
ZiNEZ:すごいラッキーでした。多分、人よりも動画をアップするのが早かったんですよね。フリースタイルも2000年ぐらいにできたんで、割と若いカルチャーっていうのもあって、注目してもらえたんだと思います。
タカノ:いろんな可能性を秘めてますね。僕が見たのは、呪術廻戦の五条悟さんの……。
ZiNEZ:昨年、唯一の成功体験だった気がします(笑)。
タカノ:目隠しをしてやるんですよ。すごいですよね。いろんなコラボが可能ですよね、そう考えたら。
ZiNEZ:そうなんですよね。何にでもボールを持たせればフリースタイルバスケだと思うんで、そういう意味では無限大の可能性があるなって。それもボールの楽しいとこで、何とでも合わせれるなと思ったんですよね。
タカノ:アニメも音楽も……。という話をしてたら、尺がだんだん無くなってたので、曲にいきたいんですけれどもZiNEZさん、かけたい曲の紹介をお願いします。
ZiNEZ:皆さんが知ってる曲がたくさん流れてるだろうなと思ったので。僕、CONDENSE(コンデンス)ってグループに入ってて、ダンスボーカルユニットみたいな感じなんですけど、それこそ、ラッシャーっぽいテクノロジーとか演出に使ったりしていて、ダンスの可能性を模索している表現集団なんですけど、その僕らの曲を1曲持ってきたので、ぜひ皆さんに聴いていただきたいなと。聴いてください。CONDENSEで“THAT’S MY ZONE”。
フリースタイルバスケを通じた可能性の探求
Celeina:ZiNEZさん、2008年・2009年にはフリースタイルバスケットの大会で連続優勝もされてたり、今やシーンの第一人者とも呼ばれる存在ですけれども、今後の夢や目標はありますか?
ZiNEZ:さっき、可能性がすごいあるって話してもらったと思うんですけど、ボールって、スポーツで勝ち負けに使われることが多いと思うんすよ。でも、丸いし、公平なもので、自己表現に使われてもいいんじゃないかなって。音楽とかアートとか、そういう可能性がすごいあるものだと思うので、その可能性の探求を、テクノロジーとか面白いものを使って表現して、皆さんに楽しんでもらえればいいなって。
タカノ:なるほど。だから、ラッシャーさんが言ってた「球」っていうのが、腑に落ちるというか。
ZiNEZ:そうですね。誰よりも球について考えてます(笑)。
Celeina:ZiNEZさんの活動などはInstagramでいいですかね。
ZiNEZ:はい。KAMIKAZEって名前で大会とか出てるんですけど、「ZiNEZ KAMIKAZE」でTwitterもInstagramも両方やってますんで、ぜひ見てみてください。
Celeina:さあ、「FIST BUMP」は、グータッチでつなぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっていますが、ZiNEZさんがご紹介してくださるのはどんな方でしょうか?
ZiNEZ:モデルのモクタールさんです。モクタールさんは、めちゃめちゃ面白いです。楽しみにしてください。
タカノ:元々のお友達?
ZiNEZ:お友達ですね。ひょんなことで、3、4年前とかですかね、仲良くなったんですけれども。一言で言うと「生きるパワースポット」みたいな奴。
Celeina:ちょっと! 必要なんじゃない私たちに、今。
ZiNEZ:めちゃめちゃ元気くれると思うんで、すごい面白い子なんで、皆さんお楽しみに。
Celeina:ありがとうございます。明日はモデルのモクタールさんにつなぎます。フリースタイル・バスケットボーラーのZiNEZさん、ありがとうございます。
ZiNEZ:ありがとうございました。
GRAND MARQUEE
J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann