INDEX
「失敗したことを自分で許せない人ってたくさんいる。でも、まずは自分のことを許さないと、次に進むのは難しい」
─それでも未知の世界へと飛び込んでいく勇気やモチベーションはどこから来るのでしょう。
JU!iE:ね(笑)。改めて考えてみると、とんでもないことを自分でもしてるなと思うので、深く考えないのがいいのかもしれない。特に「こうなりたい」という具体的なイメージがあったわけでもないし、むしろそれを探しに日本まで来たところもあるんです。10代の頃から日本の文化も音楽も好きだしもっと知りたいと思ったし、住んでみないと分からないこともあるだろうなって。

JU!iE:もちろん、残念な結果になることもたくさんあったと思います。「やらなければよかったな」とすごく後悔することもありました。でも一方で、そういう経験があったからこそ成長できたとも思えるんです。失敗を重ねながらも何度もチャレンジしていくうちに、自分のやりたいことを確信していったというか、私にはあまり「恥ずかしさ」ってないのかもしれなくて、例え失敗して笑われたり馬鹿にされたりしても「まあ、仕方ないよね」と思うし、もう一度チャレンジしようと思うから。
─日本の若者は「内向き志向」になっているとよく言われますが、未知の場所へ飛び込むことに躊躇してしまいがちなのは「失敗したくない」という意識があるからなのではないかと思っています。
JU!iE:これは日本人に限らないかもしれないけど、失敗したことを自分で許せない人ってたくさんいると思うんです。でも私は失敗しても、「もう済んだことだし仕方ない」と考えるようにしています。だって、その先も人生は続いていくわけじゃないですか。まずは自分のことを許さないと、次に進むのは難しい。それに自分で自分を許さないと、おそらく誰も自分のことを許してくれないですし、サポートしてもらえないですよね。

JU!iE:やってみてどうなるか、結果が見えないものに興味があるし、道が見えてしまうと「つまらない」と思っちゃう(笑)。クラシックからジャズへと傾倒していったのも、譜面どおりに歌ったり演奏したりするよりも、今その瞬間にしか生み出し得ない音楽を作りたいと思ったからでしょうね。
