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【座談会】『べらぼう』『ばけばけ』『あんたが』ドラマライター3人はどう見た

2025.11.30

#MOVIE

「粋」を体現する大河ドラマ『べらぼう』と役者が光る朝ドラ『ばけばけ』

—今、放送中のドラマということで、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』と朝の連続テレビ小説『ばけばけ』についても簡単に伺わせてください。


日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、面白さを追求し続けた蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描くNHK大河ドラマ。

藤原奈緒(以下「藤原」):『べらぼう』は今、終盤に差し掛かってきて、時代も人も主人公も変わっていくからこそ、関係性が変わっていくというのを、とてもリアルに描いてるなと思いました。『ばけばけ』には、すごいハマっていて、恨めしさというか、影の部分から世界を見ている感じが、新鮮だなと思って見ています。「家族と個人」という、朝ドラでずっと描かれてきたことも、今までにない形で描いていて、とても注目してます。

2025年9月から放送中のNHK朝ドラ『ばけばけ』。小泉八雲の妻・セツをモデルとした主人公を、髙石あかりが演じる。映画『バイプレイヤーズ』やNHK『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』で知られ、「日常系」を得意とする作家・ふじきみつ彦の脚本や、コントのようなコミカルな演出が話題に。主題歌を歌うハンバートハンバートは、『紅白歌合戦』への初出演も決定した。

明日菜子:『べらぼう』も『ばけばけ』もどちらも面白いですよね。『べらぼう』は、1年間ずっと面白いのがすごいと思っています。「江戸文化=粋」というイメージがあるんですが、その「粋」とは何かを、作品の中でずっと体現してくれていますね。ふじきみつ彦さんの朝ドラをずっと楽しみにしていたので、『ばけばけ』が毎日楽しくて嬉しいです。さっき藤原さんも仰ったように、「喜怒哀楽」とか「幸せ / 不幸せ」みたいに単純には割り切れない感情や温度感を物語に綴っているのがすごい。あと、役者さんがみな素晴らしいんですが、特に、トミー・バストウさんがすごくないですか? ながら見になりがちな忙しい朝に、時が止まってしまうような、物語の中に引っ張ってくれるような没入感がすごい俳優さんだなと思いました。

古澤椋子(以下「古澤」):『ばけばけ』は、端から端まで、あまりにもコメディ力の高い俳優さんが揃っているなと思っています。堤真一さんや北川景子さんも、ピリッとしたお芝居も出来るのに、総力戦で画面を面白くしているのが、朝から楽しいです。割と、朝ドラの中では新鮮な印象を持っていて、今作のヒロインは自分から物語を動かしていくキャラクターではないので、そこも含めて、どうなっていくのか楽しみにしています。

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