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グラミー、スーパーボウル、ガガ来日。「移民と多文化」で振り返る1〜2月の音楽シーン

2026.2.18

#MUSIC

誰が受賞してもおかしくなかった充実の新人賞

セメント:新人賞にノミネートされていた人が全員、いろいろな変化の兆しみたいなものを感じさせる人選で、すごく良かったと思うんですよね。オリヴィア・ディーン、TikTokから出てきたアレックス・ウォーレン、アディソン・レイとか、The Maríasはボーカルの人がプエルトリコ出身だったと思うんですけど、スペイン語で歌ったりもします。それぞれいろんな、音楽界のなかの新しい声を適切に拾い上げたバランスの良い人選だったんじゃないかなと思って。ソンバー(sombr)も、久しぶりに現れたアンニュイな雰囲気の男性ロックスターという感じですし。

つやちゃん:誰が取ってもおかしくない感じでしたよね。粒揃いというか、バラエティーに富んだ実力ある人がいっぱい出てきたという印象でした。

セメント:去年はチャペル・ローンが新人賞を取りましたけど、あれはどう見てもチャペル・ローンだなという感じでしたよね。今年はそういう、絶対この人が勝つだろうという人が1人で目立っているのではなくて、みなさんそれぞれの方向で魅力を発揮されている方で、拮抗していて全然読めなかったんですよ。それが面白かったなと思います。

つやちゃん:アディソン・レイはすごく高いクオリティでアルバムを作ってきましたよね。いわゆるTikTokバズみたいなものって、一時のスマッシュヒットで終わっちゃうような人が多い中で、TikTokスターがちゃんとしたアーティストへ成長を遂げるというのも、ここ数年の傾向としてあると思っていて、そういう意味でも若手が充実しているという印象があります。

セメント:そうですね。ソンバーがシルバーのセットアップで現れたとき、あれはアレッサンドロ・ミケーレのValentinoらしいんですけど、デヴィッド・ボウイ感というか、『ベルベット・ゴールドマイン』的な感じを思いました。あの映画も1970年代のボウイのイメージを再構築したものだし、今回のソンバーもそういうふうな感じで、過去のアーカイブとかロックミュージック、ダンスミュージック、ディスコからどんどんいろんな要素を取り入れて自分のイメージを再構築したという点で、すごく現代的な身体性を出している男性ロックスターだなと思って、今っぽいなと思いました。

ソンバーは授賞式で“12 to 12”をパフォーマンスした / © Valentino/Getty
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