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先輩であることを引き受ける
オカヤ:私、先輩・後輩っぽく振る舞うのが上手くできなくてさ。だから、先輩からもかわいがられないし、後輩からも慕われないという……。
西:後輩に対して、先輩を引き受けへんねやろ? 後輩相手に敬語使ったり。
オカヤ:そうそう。
西:いたわー、そういう先輩! 困ったわー(笑) でも今は『手塚治虫文化賞』も受賞して、若い子たちからしたら「オカヤ先生」やん。しんどいんちゃうん?
オカヤ:あれ、周りがみんな若い! どうしよう! みたいになるよね(笑) 飲み会でスマートにお金を払うやり方とか、怒り方とか、わからないんだよ。アシスタントさんを雇ったり会社にしたりして、それをやっている漫画家さんはすごいと思う。
西:若い頃に、お姉様方に囲まれて飲むと、今思えば今のうちと同世代の女性たちが、わざとおばさんぽく振る舞ってくれた、みたいなことはあったな。その場での役割を演じてくれて、こっちが後輩っぽいキャラクターをやりやすくしてくれて。
オカヤ:それをやってくれる人は優しいよね。