ウンゲツィーファの舞台『8hのメビウス』深化版が4月15日(水)から20日(月)まで、東京・北千住のBUoYで上演される。
演劇作家の本橋龍を中心に活動する演劇集団である、ウンゲツィーファ。リアルな日常描写と幻想の世界をシームレスに行き来する演出と、何気ない台詞から人物の人生を浮かび上がらせる会話劇を特徴としており、何かから少しズレてしまう不器用な人々の、生々しい葛藤や矛盾と、日常の隙間からにじみ出る夢想や希望を「生活臭のする幻想」として描いている。2017年に初演された『動く物』は、平成29年度北海道戯曲賞大賞を受賞しており、2025年に初演された『湿ったインテリア』は、CoRich舞台芸術まつり!2025春のグランプリを獲得した。
『8hのメビウス』は、生産性もやり甲斐もない労働をやり続ける人々の生き様を、「合同会社メビウス」に関係するコミネとシバタ、そしてサカヅキを中心にして描き出している。2024年の初演時は、それぞれが会社や家族の人間関係に悩んでいる様を、舞台を埋め尽くすような緑色のナイロン紐で表現していた。

初演について劇評家の藤原央登は以下のように評している。
社会制度や人間関係の煩わしさという見えない拘束具が、ナイロン紐として視覚化されているのだ。我々はこのナイロン紐の森に取り囲まれて生活しているということ。端的にそのことを表現する舞台空間は、インスタレーションとしてもそれだけで訴えかける力を有していた。
藤原央登『ウンゲツィーファ『8hのメビウス』で描かれた、コロナ明けの人間関係の煩わしさ』
同作は、1月31日(土)と2月1日(日)に、国際舞台芸術祭『踊る。秋田』Vol.10 参加作品として秋田のアートボックス卸町で上演されたのち、秋田で培ったものを基盤にリクリエイションを行ったうえで、東京で上演される。
「深化版」では、初演時と比べて会場規模を拡大し、スタッフ陣を新たに迎え、大幅なブラッシュアップを図り、より洗練された深淵へと導く作品を目指しているという。『8hのメビウス』がどのように「深化」していくのかを見届けたい。

無限の労働をテーマにしたウンゲツィーファの話題作『8hのメビウス』をブラッシュアップして、秋田と東京で上演します。
本橋龍コメント
2024年の東京での初演時、秋田で舞台芸術を広める事業をしている一般社団法人PALの山川三太さんが観にきてくださり、終演直後に「この作品を秋田で上演してください」とお声かけ頂きました。
演劇には多大なお金と時間と労力が必要です。その中で、インディーズの演劇作品がこのような形で土地を跨ぐのはとても稀なことです。
1月末の秋田公演では山川さんの大きな決意を背負って、全力で作品と向き合います。
そして、秋田で培ったものを基盤にリクリエイションしたものを4月に東京で上演します。
其々別種の上演になるかと思います。
ご期待ください!
2024年に上演され、大反響の中で幕を閉じた『8hのメビウス』初演は、予算と人員を最小限に抑えた、ぎりぎりのクリエイションでした。
制作コメント
今回は会場規模を拡大し、信頼できるスタッフ陣を新たに迎えて、大幅なブラッシュアップを図ります。
お客様をより洗練された深淵へと導く作品を目指し、「深化版」と名付けました。
ウンゲツィーファ演劇公演『8hのメビウス』深化版

▼作・演出
本橋龍
▼出演
黒澤多生、近藤強、高澤聡美、豊島晴香、はましゃか、藤家矢麻刀、百瀬葉、山田薫
▼スタッフ
脚本・演出:本橋龍
音楽:浜間空洞
美術:小駒豪
照明:渡邉結衣
音響(東京公演):大嵜逸生
映像:megzo
舞台監督:黒澤多生
演出助手:はましゃか / 山田薫
宣伝美術:一野篤
絵:樋口寛人
記録映像(東京公演):河野恭平
制作:山中美幸 / 山下悠
協力:青年団、点と、レトル、Vivienne、WAM Management
主催:一般社団法人PAL(秋田公演)、ウンゲツィーファ(東京公演)
企画・制作:ウンゲツィーファ
▼キャッチコピー
おまえもおれも、あんたもわたしも。
メビウスの輪の最中で。
▼あらすじ
コミネは勤めていた「合同会社メビウス」を辞めた。アルバイトのシバタとの諍いが原因だ。
元々会話も少ない妻にはバレる気配もなく、会社に行くふりをしてウーバーイーツをやりながら私人逮捕系YouTuber「ワロボロス」の動画を見ていた。
シバタもメビウスのバイトを辞めた。
50歳にして自営業をリタイアした後、メビウスのバイトは暇つぶし程度にやっていただけだった。
娘と一緒にキャンピングカーでの日本一周の旅をすることが夢だが、妻と離婚してからずっと嫌われている。
メビウス社員のサカヅキは急な人手不足に途方に暮れた。
メビウスの仕事は、帯状の長い物体を八の字巻きで巻き続ける仕事だ。
巻いたものは出荷されて、ぐちゃぐちゃになって戻ってくる。それをまた巻く。巻き続ける。
生産性もやり甲斐もない労働をやり続けて生きる人々の、世界を俯瞰する余裕もなく、目の前にあるものを奪い合う蠱毒のような日々と、最果てで見つめる小さな光の物語。
※観劇をご検討される方へ※
本作品は暴力的、性的なハラスメントを想起させる演出やセリフが一部含まれます。ご留意の上、ご鑑賞をお願いいたします。
ご不安な場合は、該当箇所の台本を事前にお送りすることも可能ですのでご相談ください。
秋田公演
国際舞台芸術祭『踊る。秋田』Vol.10 参加作品
▼会場
アートボックス卸町(秋田市卸町5-16-29)
https://www.pal-base.org/access/index.html
▼日程(全2回公演)
1/31(土) 19:00~
2/1(日) 15:00~
※受付、開場は開演 30 分前
※上演時間 約130~140分を予定
▼チケット
《チケット料金》
・一般前売り 3,000円
・当日券 3,500円
・会員券 2,500円
・高校生以下 無料(要予約)
※その他チケットや詳細は、秋田公演特設サイトからご確認ください。
《取り扱い》
◎お電話
魁News Café TEL.018-874-8171
ココラボラトリー TEL.018-866-1559
◎Web予約
秋田公演特設サイトからご確認ください。
▼秋田公演特設サイト
https://www.pal-base.org/ticket/
▼主催
一般社団法人PAL
東京公演
▼会場
BUoY(東京都足立区千住仲町49-11)
https://buoy.or.jp/about#access
▼日程(全9回公演)
4/15(水)19:00~
4/16(木)13:00~★ / 19:00~
4/17(金)19:00~
4/18(土)13:00~★ / 19:00~
4/19(日)13:00~★ / 19:00~
4/20(月)14:00~★
※★ 上演後にアフタートークを開催
※受付、開場は開演 30 分前
※上演時間 約130~140分を予定
※4/19(日)は記録映像の撮影がございます。
※4/15(水)〜 4/17(金)は「前半チケット」として割安でご観劇いただくことが可能です。
※会場にはエレベーターがなく、階段のみとなります。
車椅子等でご来場予定のお客様や介助が必要なお客様は、必ず事前に劇団までお問い合わせください。
メール:ungeziefer23@gmail.com 電話:070-2167-2137
▼チケット
◎ 2026年2月4日(水)20時 チケット発売開始!!
◎ 【早期予約特典】2026年2月14日(土)までにご予約の方には、「CoRich舞台芸術まつ
り2025」グランプリ作品『湿ったインテリア』の上演映像を無料配布します!
※視聴期限や注意事項はチケット購入時にご確認ください。
《チケット料金》
・前半 (4/15 ~ 4/17) 3,200円 (事前決済) / 3,300円 (当日精算)
・後半 (4/18 ~ 4/20) 4,200円 (事前決済) / 4,300円 (当日精算)
・学割 (全日) 2,500円 (事前決済) / 2,600円 (当日精算)
・支援 (全日) 8,000円 (事前決済のみ)
・当日券 当日精算料金 +500円
※支援チケットには「上演台本プレゼント」「『8hのメビウス』秋田公演の動画配布」の特典があります。
※全席自由席です。
※当日精算は現金のみ取り扱い可能です。
※学割をご利用の方は、入場時に学生証のご提示をお願いいたします。
※公演が中止となった場合を除き、お客様都合での払い戻しや他公演への振替対応はできかねます。あらかじめご了承
のうえ、ご予約ください。
※事前決済のキャンセルは承っておりません。
※当日精算でのご予約を無断でキャンセルした場合、キャンセル料をご請求させていただくことがございます。
▼鑑賞サポート
※各種鑑賞サポート実施予定、詳細は公演特設サイトをご確認下さい。
▼特設サイト
https://ungeziefer.site/8h_mobius/
▼主催
ウンゲツィーファ