東京・砧公園の世田谷美術館で、『横尾忠則 連画の河』が4月26日(土)から6月22日(日)まで開催される。
同展では、現在88歳の横尾が2023年春から取り組んできた「連画」を紹介。和歌の「連歌」のように、前日の作品を次の日に引き継ぐ手法で制作された約60点の新作油彩画を展示するもので、若き日の川辺での記念写真を着想に、「水」をモチーフにした幻想的な作品群が並ぶ。150号を中心とする油彩画のほか、スケッチ等も通して、生と死をも包み込む独自の世界観を鑑賞できる。








また、関連イベントも予定されており、同展のカタログ巻頭論文を執筆する美術批評家 / 詩人の建畠晢による講演会が4月29日(火・祝)に開催。2025年が横尾と親交の深かった三島由紀夫生誕100年の節目にあたることから、横尾も出演した日本未公開の映画『Mishima: A Life in Four Chapters』や横尾が日本版ポスターを手がけた映画『ナコイカッツィ』の音楽を日本初演としてピアニスト・滑川真希が演奏するピアノコンサートも5月3日(土)に開催される。さらに、音楽家のテリー・ライリー(Terry Riley)による即興ライブも5月24日(土)に予定されている。


『横尾忠則 連画の河』

会期
2025年4月26日(土)〜2025年6月22日(日)
会場
世田谷美術館
住所
157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2
時間
午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)
休館日
毎週月曜日 ただし、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館。5月7日(水)は休館
観覧料
一般1,400(1,200)円、65歳以上1,200(1,000)円、大高生800(600)円、中小生500(300)円、未就学児は無料
※( )内は20名以上の団体料金。事前に電話でお問い合わせください。
※障害者の方は500円。ただし小中高大専門学校生の障害者の方は無料。介助者(当該障害者1名につき1名)は無料。
※高校生、大学生、専門学校生、65歳以上の方、各種手帳をお持ちの方は、証明できるものをご提示ください。
講演会『横尾忠則、連画の魅力』
講師:建畠晢(美術批評家、詩人)
日時:4月29日(火・祝)午後3時~午後4時30分
会場:講堂
ピアノコンサート『Yokoo × Mishima × Glass』
2025年は、横尾忠則と親交のあった三島由紀夫の生誕100年の節目でもあります。横尾も出演した映画『Mishima: A Life in Four Chapters』(日本未公開)のために、作曲家フィリップ・グラスが創造した楽曲を、日本初演となるピアノ・ソロ完全版で滑川真希がお届けします。加えて、同じくグラスが楽曲を手掛け、横尾が日本版ポスターをデザインした映画『ナコイカッツィ』からも1曲、日本初演となるピアノ・ソロをお楽しみいただきます。
出演:滑川真希(ピアニスト) ※ピアノ・ソロ編曲:マイケル・リースマン
日時:5月3日(土)午後3時~午後4時
会場:講堂
即興ライヴ『Terry Riley & SARA – Musica Geometrica Sagrada -』
互いに深くリスペクトしあう横尾忠則と、作曲家・音楽家のテリー・ライリー。2020年以降、日本を拠点に活動するライリーは、アトリエを訪れて横尾と語らい、また香川県豊島の豊島横尾館、神戸の横尾忠則現代美術館では即興演奏を試みるなど、二人のアーティストの世界はエキサイティングな交差を重ねています。横尾作品とライリーの音のコラボは、東京では今回が初めて。閉館後の「連画の河」展会場で、一期一会の時空が開かれます。
出演:テリー・ライリー(作曲家、音楽家)、SARA(音楽家)
日時:5月24日(土)午後8時~午後9時
会場:1階展示室