映像とアートの国際フェスティバル『恵比寿映像祭2025』が、2025年1月31日(金)から2月16日(日)まで、東京都写真美術館を中心に恵比寿ガーデンプレイス各所や近隣施設で開催される。
毎回テーマを掲げて「映像とは何か?」を問い直してきた同映像祭。東京都写真美術館の総合開館30周年記念として行われる2025年の総合テーマは「Docs ―これはイメージです―」で、19世紀から現代までの多様な表現を紹介し、時間を記録することに焦点をあてながらアーカイブを掘り下げ、言葉とイメージの問題をひも解く。
日本初出展作品として、独自の視覚表現によって文化や歴史を再文脈化するメディアアーティストのトニー・コークス(Tony Cokes)による作品群が館内や恵比寿ガーデンプレイスの各所で展示される。


ほか、アジアからは、台湾のリウ・ユー(劉玗)によるビデオと空間インスタレーション作品、2024年の『ベネチア・ビエンナーレ』で発表されたタイのカウィータ・ヴァタナジャンクール(Kawita Vatanajyankur)による映像作品、アーカイブやフィールドリサーチを通じて支配的なナラティブに挑戦するシンガポールのプリヤギータ・ディア(Priyageetha Dia)によるメディア作品を展示。

Courtesy of Hong Foundation



日本からは、2021年に他界し、セクシュアリティ表現と闘い続けたパフォーマンスアーティスト、イトー・ターリのアーカイブ展示から、角田俊也や斎藤英理も出展する。


「写真鉱山 / スクリーニング vol.1」(スプラウト・キュレーション企画)より[参考図版]

“Masaki Fujihata: Augmenting the World,” LAZNIA Centre for Contemporary Art exhibition, Gdańsk 2017, Photo: Paweł Jóźwiak

東京都写真美術館蔵

また、日本を拠点に活動する新進アーティストを選出し、制作委嘱した映像作品を「新たな恵比寿映像祭」の成果として発表する「コミッション・プロジェクト」の第2回ファイナリストとして選ばれた小田香、小森はるか、永田康祐、牧原依里の4名による作品発表も実施。同プロジェクトは、1年目にファイナリストを選出、2年目に作品発表と同時に特別賞受賞者決定、3年目に特別賞受賞者による個展開催の3年サイクルとなっており、2025年は2年目にあたる。




『総合開館30周年記念 恵比寿映像祭2025』

会期
2025年1月31日(金)~2月16日(日)[15日間] 月曜休館
※コミッション・プロジェクト(3F展示室)のみ3月23日(日)まで
会場
東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス各所、地域連携各所ほか
時間
10:00–20:00(1月31日~2月15日/最終日16日は18:00まで)
※恵比寿映像祭会期終了後(2月18日-3月23日)のコミッション・プロジェクト(3F展示室)10:00‒18:00(木・金は20:00まで)
入場料
無料
※一部のプログラム(上映など)は有料