写真展『アレック・ソス 部屋についての部屋』が10月10日(木)から東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催される。
アメリカ・ミネアポリスに生まれ、現在も同地を拠点に活動するアレック・ソス(Alec Soth)は、国際的な写真家集団「マグナム・フォト」の正会員であり、生まれ育ったアメリカ中西部などを題材とした作品で、世界的に高い評価を受けているフォトグラファー。
同展では、初期を代表するシリーズ『Sleeping by the Mississippi』から、今秋刊行の最新作『Advice for Young Artists』まで、約60点の作品を6つのセクションで紹介。30年に及ぶソスの歩みを振り返るだけでなく、「部屋」をテーマにソスのこれまでの作品を編み直す、東京都写真美術館独自の試みとなっている。
アメリカ国内を車で旅し、風景や出会った人々を大判カメラで撮影してきたソス。出品作品シリーズのひとつ『I Know How Furiously Your Heart is Beating』は、ロードトリップのスタイルではなく、舞踏家 / 振付家のアンナ・ハルプリン(Anna Halprin)や、小説家のハニヤ・ヤナギハラ(Hanya Yanagihara)など世界各地の様々な人々を訪ね、その人が日々を過ごす部屋の中で、ポートレートや個人的な持ち物を撮影している。部屋とそこに暮らす人をテーマとするこのシリーズが、同展を生み出すきっかけとなった。
ソスは「ポートレートや風景、静物などを定期的に撮影しているが、最も親しみを感じるのは室内の写真だ」と語っている。同展では、ソスの作品に登場するさまざまな部屋や、その空間にたたずむ人々に意識を向けることで、果たして何が見えてくるのか、展覧会と写真集共に多くの支持を得る作家の表現の魅力を探る。
なお、10月12日(土)にはソスが登壇するアーティストトークも開催される。
『アレック・ソス 部屋についての部屋』(Alec Soth: A Room of Rooms)
会 期|2024年10月10日(木)– 2025年1月19日(日)
会 場|東京都写真美術館 2階展示室
主 催|公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
協 賛|東京都写真美術館支援会員
電 話|03-3280-0099 WEB|www.topmuseum.jp
開館時間|10:00-18:00(木・金曜日は20:00まで。ただし、1月2日(木)、1月3日(金)は18:00まで)※入館は閉館30分前まで
休館日|毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12/29-1/1)
観覧料|一般800円(640円)、学生640円(510円)、中高生・65歳以上400円(320円)
※( )は有料入場者20名以上の団体、当館映画鑑賞券提示者、各種カード等会員割引料金
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料
※1月2日(木)、1月3日(金)は無料
※オンラインで日時指定チケットを購入いただけます。
アレック・ソス アーティストトーク
10月12日(土)14:00~16:00
会場:東京都写真美術館1階ホール
定員:190名(整理番号順入場/自由席/逐次通訳付)
参加費:無料
※当日10:00より1階総合受付にて整理券を配布します。
担当学芸員によるギャラリートーク
10月18日(金)14:00~
12月6日(金)14:00~ 手話通訳付き
1月10日(金)14:00~ 手話通訳付き
※当日有効の本展チケット、展覧会無料対象者の方は各種証明書等をお持ちのうえ2階展示室入口にお集まりください。