展覧会『行方不明展』が書籍化され、12月16日(月)に発売される。
気鋭のホラー作家・梨と新しい恐怖体験を作りだす「株式会社闇」が、『このテープもってないですか?』と『祓除』で梨とタッグを組んだテレビ東京の大森時生をプロデューサーに迎え、7月から9月にかけて開催された『行方不明展』。会場では「行方不明」を「身元不明」「所在不明」「出所不明」「真偽不明」に分類し、それぞれにまつわる貼り紙や遺留品、都市伝説などの情報が展示された。想像力を掻き立てる不穏な内容がSNSを中心に話題を呼び、およそ1ヶ月半の会期で7万人が参加した。
同書には、「行方不明」をテーマに作られた架空の「痕跡」全52件が完全収録される。さらに、同展のディレクターを務めた品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)の「『行方不明展』開催によせて」と、『おいしいごはんが食べられますように』で芥川賞を受賞した高瀬隼子による特別書き下ろしエッセイ「行方不明がインストールされる」も掲載。帯には、麒麟・川島明と高瀬が推薦コメントを寄せた。
読み進めていくと行方不明者には何か共通点があることに気づいてしまう。
麒麟 川島明
もしかしたら僕らが「おいていかれた」のかもしれない
行方不明、と書いてみる。
高瀬隼子
どうかそれがあなたにとって望みどおりの形で整っていますように
通販サイト・QJストアでは、「ある男性が残したボイスメッセージ」の音声ダウンロードQRコード付きの限定版、数量限定の梨による直筆サイン本も発売される予定。また、梨と「株式会社闇」の共著『つねにすでに』と同書の合同刊行を記念し、梨、「株式会社闇」の頓花聖太郎、かいばしらが出演するトークイベントも12月22日(日)に東京・ジュンク堂書店池袋本店にて開催される。
書籍『行方不明展』
目次
■ごあいさつ
■『行方不明展』開催によせて/品田遊
■行方不明展
・“身元不明”一「ひと」の行方不明
・“所在不明”一「場所」の行方不明
・“出所不明”一「もの」の行方不明
・“真偽不明”一「記憶」の行方不明
■行方不明がインストールされる/高瀬隼子
著者:梨×株式会社闇×大森時生
予価:2,640円(本体2,400円+税)
発売:2024年12月16日(月)
判型:A5判
ページ数:128ページ
ISBN:978-4-7783-4004-9
出版社:太田出版
『行方不明展』(太田出版刊)『つねにすでに』(ひろのぶと株式会社刊)合同刊行記念トークイベント
開催場所:ジュンク堂書店池袋本店9階イベントスペース
開催日時:2024年12月22日(日)18時
登壇者:梨、頓花聖太郎(株式会社闇)
ゲスト:かいばしら(俳優/YouTuber)
その他:梨氏サイン本付き配信チケットの販売やサイン会を実施予定