2月23日(金・祝)に公開される映画『落下の解剖学』(英題:Anatomy of a Fall)の特別映像が公開された。
フランスで公開され、瞬く間に100万人動員の大ヒットを記録した同作。監督を務めたジュスティーヌ・トリエは、『第76回カンヌ国際映画祭』で⼥性監督として『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン、『チタン』のジュリア・デュクルノーに続く3人目となるパルムドール受賞を果たした。また、『第81回ゴールデングローブ賞』では、脚本賞と非英語作品賞の2部門を獲得。3月10日(日)に結果発表される『第96回アカデミー賞』では、作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、編集賞にノミネートされている。
主演を務めたのは、『約束の宇宙』や『ありがとう、トニ・エルドマン』で知られるザンドラ・ヒュラー。脚本には、ジュスティーヌ・トリエ監督に加え、『ONODA 一万夜を越えて』で監督を務めたアルチュール・アラリが参加している。
カンヌで審査員長を務めたリューベン・オストルンドから「強烈な体験だった」と絶賛された同作は、雪山の山荘で男が転落死した事件をめぐるヒューマンサスペンス。ザンドラ・ヒュラー演じるベストセラー作家の妻・サンドラに殺人容疑が向けられるが、現場に居合わせたのは視覚障がいのある11歳の息⼦だけ。真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場⼈物の数だけ「真実」が現れる。
この度公開されたのは、夫への殺害容疑を向けられたサンドラへ一方的に不利な証言が繰り広げられる中、堪らず想いを口にし始める彼女が映し出された本編映像。ドイツ出身のサンドラが母国語ではない英語で必死に語るシーンを、ザンドラ・ヒュラーが迫真の演技で務めている。
落下の解剖学(英題:Anatomy of a Fall)
2024年2月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開
出演:ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール
監督:ジュスティーヌ・トリエ『ヴィクトリア』
脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ
原題:Anatomie d’une chute|2023年|フランス|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|152分|字幕翻訳:松﨑広幸|G
配給:ギャガ
公式サイト:https://gaga.ne.jp/anatomy/
ストーリー
人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。
男の妻に殺人容疑がかかり、唯一の証人は視覚障碍のある11歳の息子。これは事故か、自殺か、殺人か。
事件の真相を追っていく中で、次第に私たちのあらゆる価値感が崩れていく―。