「アーツ・アンド・クラフツ」の源流に触れる特別展が山梨県立美術館で11月から開催

『アーツ・アンド・クラフツとデザイン　ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』が山梨県立美術館で11月18日（土）から2024年1月21日（日）まで開催される。

「アーツ・アンド・クラフツ」は、産業革命以降の機械化による粗悪な量産品や、職人の手仕事を軽視する商業主義を批判し、上質なものづくりや天然素材の価値を見直すデザイン運動で、19世紀にイギリスでデザイナー / 詩人 / 社会運動家として活躍したウィリアム・モリスが提唱したもの。アメリカで建築家フランク・ロイド・ライトらも参加したことで、イギリスのみならず世界的な運動へと広まった。

同展では、ウィリアム・モリスの代表作として知られるテキスタイル《いちご泥棒》をはじめ、家具、金属製品、ガラス製品、宝飾品、書物など約160点を展示。作品を通じて、モダンデザインの源流となった「アーツ・アンド・クラフツ」の魅力と影響を伝える展示となっている。

会期中は、講演会やワークショップ、トークショーなど関連イベントの開催も予定。11月20日（月）の「県民の日」は県外在住者も含め観覧無料になる。