東京・東新橋のパナソニック汐留美術館の開館20周年と、帝国ホテル二代目本館100周年を記念して、 『フランク・ロイド・ライト―世界を結ぶ建築』が1月11日(木)から3月10日(日)まで開催される。
フランク・ロイド・ライトは「近代建築の巨匠」と呼ばれるアメリカの建築家。「カウフマン邸(落水荘)」や「グッゲンハイム美術館」、東京・日比谷の帝国ホテル二代目本館・通称「ライト館」、東京・池袋の自由学園などを手がけたことで知られる。また、浮世絵に影響を受けたとも言われる、余白の大きさや構図に特徴のある新たなドローイング図面を考案した。
同展は、日本初公開のライトによる各建築の肉筆ドローイングと、写真を含む資料約360点で構成される。また、100年前にライト自身が制作した帝国ホテルの模型を、京都大学と京都工芸繊維大学が連携し、3Dスキャンしてプリントした精巧なレプリカも展示。さらに、ライトが1930年代後半から取り組んだ住宅建築「ユーソニアン住宅」の原寸モデルが用意され、玄関から居間までの空間を体験することができる。なお、会期中に一部展示替えが予定されており、2月13日(火)までが前期、2月15日(木)以降が後期となっている。
関連イベントとして、兵庫県立大学環境人間学部教授の水上優による講演会、同展の監修者でワシントン大学教授のケン・タダシ・オオシマによるオンライン講演会、学芸員によるスライドトークを実施。講演会とスライドトークへの参加は同展の観覧券が必要となっている。
展覧会会期
2024年1月11日(木)〜 3月10日(日)
※会期中、一部展示替えします。前期1月11日─2月13日、後期2月15日─3月10日。
2月15日以降に再入場の場合は、半券ご提示で100円割引となります。
開館時間
午前10時~午後6時(ご入館は午後5時30分まで)
※2月2日(金)、3月1日(金)、8日(金)、9日(土)は夜間開館 午後8時まで開館(ご入館は午後7時30分まで)
休館日
水曜日(ただし3月6日は開館)
入館料
一般:1,200円、65歳以上:1,100円、大学生・高校生:700円、中学生以下:無料
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
主催
パナソニック汐留美術館、フランク・ロイド・ライト財団、東京新聞
後援
アメリカ大使館、一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築家協会、一般社団法人DOCOMOMO Japan、有機的建築アーカイブ、港区教育委員会
特別協力
コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館、株式会社 帝国ホテル
助成
公益財団法人ユニオン造形文化財団
展示協力
有限責任事業組合 森の製材リソラ
会場構成
佐藤熊弥(tandem)
※この展覧会は、フランク・ロイド・ライト財団の協力のもと開催されます。