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柚木麻子×堤幸彦監督対談『私にふさわしいホテル』から日本のジェンダーを考える

2024.12.26

#MOVIE

女性のクリエイターが活躍できる場がもっと増えればいい

堤:僕は80過ぎたら人生めっけもんで、そこからはもう楽しくいきたいですね。老害にならないように……。

柚木:いやいや、監督は老害感ゼロですから。人生100年時代、100歳ぐらいまでいきましょう。

と、ここまで監督にお世話になっておいてアレなんですけど、私も女性の地位向上のために自分の原作を通じて、女性のクリエイターさんが飛躍する場がもっと増えればいいなって。今作も堤監督ですし、来年公開される『早乙女カナコの場合は』もベテランの矢崎仁司監督ですし。

カリスマ書店員(橋本愛)のもとに自著を売り込みに行く加代子。ひょんなことから一騒動が!? のんと橋本は『早乙女カナコの場合は』でも共演する / (C)2012柚木麻子/新潮社 (C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会

―日本の映画監督の割合も、男性9割、女性1割ですしね。

堤:おもしろい人いっぱいいるので紹介します。それこそ遠藤先輩の妻役の広山詞葉さんが出演・プロデューサーのひとりを務め、私が監督したインディーズ映画『truth~姦しき弔いの果て~』は、海外でたくさん賞も取って。

柚木:そうなんですね! あの方、すごい印象的でした。私も権威主義的なところがあって、有名な監督とキャストで『私にふさわしいホテル』映画化やったー! と思ったけど、そこで得たものはいろんなクリエイターさんに還元できるといいなと思っています。だから、堤さんの力でまず柚木の原作ブランドを上げてもらって、撮り放題になったところで、若い女性のクリエイターの方が活躍できる場を作ってください。後進はやっぱり育てていただきたいので、みなさんよろしくお願いします!

映画『私にふさわしいホテル』


2024年12月27日(金)より全国公開
クレジット
のん
田中圭 滝藤賢一
田中みな実 服部樹咲 髙石あかり / 橋本愛
橘ケンチ(EXILE) 光石研 若村麻由美
監督:堤幸彦
原作:柚木麻子『私にふさわしいホテル』(新潮文庫刊)
脚本:川尻恵太 音楽:野崎良太(Jazztronik)
主題歌:奇妙礼太郎「夢暴ダンス」(ビクターエンタテインメント)
製作幹事・制作プロダクション:murmur 配給:日活/KDDI 企画協力:新潮社 特別協力:山の上ホテル
(C)2012柚木麻子/新潮社 (C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会

公式HP:watahote-movie.com
公式X&Instagram:@wands_movie

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