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愛しの負け組コンビがついに別れを告げる
スパイダーマンに真相を暴かれ新聞社をクビになり、妻からは離婚され、唯一の家族である父からも恨まれ、嘘をつく事でしか自分を守れなかったエディ・ブロックと、同族から除け者にされ、最初の共生体であるスパイダーマンからも拒絶されたヴェノム。まさに負け犬コンビここにあり、だ。お互いにスパイダーマンに恨みがあり、世界から存在を疎まれた、そんな共通点のある両者が強く結びつき強力な負のパワーをもって登場したのは運命がそうさせたとしか思えない。
しかし、この2人は時に兄弟のように喧嘩し、互いを疎ましがり、何度も離れ離れになるが、必ずどちらかの元へ戻ってくる。それは全て、この世で自分を必要としてくれる存在がエディにとってはヴェノムであり、ヴェノムにとってはエディだけだからである。これは共生というよりも運命により結ばれた絆であると言っても良いかも知れない。
そんな絶対に離れられない結びつきを持った2人が、今回の映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』で別れを告げる事になるようだ。こんな哀しい、側から見ると愛らしくも見えるこの2人に悲劇的な別れが来るというのは信じたくはないが、是非劇場でその運命を確かめて欲しい。
そして、今作の最後に現れるであろう、惑星クリンターに封じ込められた、ヴェノム達シンビオートを生み出した暗黒神「黒衣の王(キング・イン・ブラック)」ことヌルが、2人の運命をどう狂わせるのか。筆者も楽しみでならない。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』
10月25日(金)26日(土)27日(日)Filmed for IMAX®、Dolby Cinema®にて先行上映(字幕版)
11月1日(金)全国公開
Filmed for IMAX®/Dolby Cinema®/Dolby Atmos®/ScreenX with Dolby Atmos®(全て字幕版のみ)
2D/MX4D®/4DX/ULTRA 4DX/ScreenX(字幕版/日本語吹替版)
監督・脚本:ケリー・マーセル(『ヴェノム』『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』脚本)
原案:トム・ハーディ&ケリー・マーセル
プロデューサー:アヴィ・アラド、マット・トルマック、エイミー・パスカル、ケリー・マーセル、トム・ハーディ、ハッチ・パーカー
出演:トム・ハーディ、キウェテル・イジョフォー、ジュノー・テンプル、リス・エヴァンス、ペギー・ルー、アラナ・ユーバック、スティーヴン・グレアム
https://www.venom-movie.jp