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『ヴェノム』をこれから観る人へ。「負け組」コンビのストーリーを大解説

2024.10.30

#MOVIE

全てを失った主人公・エディ

一方、将来ジャーナリストを志すエディ・ブロックは、出産の際母を合併症で亡くしてしまい、それに逆恨みを持った父はエディに一切の愛情をかけず、そんな父を振り向かせたいと望むエディは徐々に虚栄心の強い人間に育っていく。ある日、エディは街に住む女の子の飼い犬を家の地下室に隠し、街で捜索騒ぎになり始めるや地下から隠していたその犬を連れ出して、皆から「よく見つけたね!」と聞かれるも「簡単だったよ」と認められたいがため平然と嘘をつくような少年になってしまっていた。

エディ・ブロック

大学時代に知り合ったアン・ウェインと結婚するも「楽しみにしてたあなたの記事が載ってないわ」「他の記事に追い出されたんだ。よくある事だよ」と記事など書いてもないのに嘘をつき、実際は記者どころかデイリーグローブ(新聞社)のインターンでしかなく、お茶汲みをしていただけだった。

そんなエディに一大スクープのチャンスが訪れる。その頃ニューヨークにシン・イーターと呼ばれる連続殺人犯が現れ、市民は恐怖に怯えていた。偶然にもシン・イーターの正体を掴んだエディは本人とコンタクトを取り、そのやり取りを記事として書く事で連日一面を飾り念願のトップジャーナリストとなっていた。そんなある日、シン・イーターがスパイダーマンによって逮捕されてしまう。実はエディがやり取りしていたのは本物のシン・イーターの隣の部屋に住んでいるだけの精神疾患を患った男性であり、模倣犯にすぎなかった。これにより嘘の報道を流していたとして、デイリーグローブの信用が失われリコール騒ぎとなり、その責任を負いエディは解雇されてしまう。

その後、エディは愛するアンに離婚され、全てスパイダーマンのせいだと恨みを抱えたまま拳銃を懐に忍ばせ、子供の頃から通っていた聖母マリア教会へ行く。「自ら命を断つ事をどうかお許し下さい。」と教えに背く事への赦しを乞うていたまさにその時、マリア像の目から流れ落ちる一筋の黒い涙がエディを襲った。折りしもこの時、教会にある鐘の音波でスパイダーマンが自らスーツとして使っていたシンビオートを引き剥がしていた。このシンビオート(ヴェノム)がマリア像の瞳をつたいエディに寄生したのだ。

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