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焦らずに土台作りをして届けたい
山口:今日、たぶんみんなわかったと思う。古舘がどんなやつか。ほんと人たらしでしょ(笑)。ってなんでそんな急に汗だくなんだよ!
古舘:一応台本もあったんですけど、俺の刊行記念イベントらしからぬ展開で、そりゃそうなりますって! 汗は出ますし、言葉数は減りますし……逆に温度もなにも感じてない状態なんで、大丈夫なんですけど(笑)。
山口:俺も含めてここにいるみんなは、古舘の人間力に惹かれてると思う。それは確信してるんだよ。足踏みしてる姿もかわいいし、古くんらしくていいなって思っちゃってるんだけど、それだけじゃずっと応援してもらえないじゃん。
古舘:でも、僕の中では計画があるんですよ。足踏みしたり遠回りしたりしてるように見えても、その先で全部ひっくり返すというか。「ああ、そういうことだったんだ」って一郎さんに言ってもらえるような日が来たらいいなって。いままでは一郎さんにあれしたい、これしたいって言って自分で満足してしまってたんですけど、いまは自分の心の中で寝かして、一郎さんにお叱りを受けながらも、温めておきたい。だから、いましばらくお待ちくださいという感情ではあります。

山口:ずっと待ってるからな。
古舘:はい、ずっと待っていてほしいんです。
山口:古舘がいつ、どんな人間になるかはわかんないけど……この歳まで一緒にこうやってきてさ、たぶんそう簡単に切れる縁ではないじゃん。だから、これからも俺は古舘を見ていくし、一気に覚醒して自分を見つけられるだろうって、いつだって信じてる。
もう業界やめますとか自分で会社起業しますとかでもいいと思ってる。ただ、せっかくいい環境にいて、才能もあるんだから、それをちゃんと生かしてほしい。俺はほんとに、嫉妬してるぐらいもったいないって思ってるから。なにか新しいことに取り組む時って、みんなに見てもらえるチャンスじゃん。進めばうまくいくタイミングだと思うんだよ。だから、もたもたすんなよ!
古舘:焦らずに土台作りをして、一郎さんやみなさんに届けたいなと思っています。