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ジャニス・ジョプリンに甲本ヒロト……影響を受けたシンガー
―特に影響を受けたシンガーというと誰ですか?
上原:いっぱいいますけど、衝撃を受けたシンガーといえばジャニス・ジョプリンですね。魂の叫びって感じじゃないですか。こんなふうに自分はピアノで表現できたらいいなって思ったのを覚えてます。あとはサラ・ヴォーンやニーナ・シモンも大好きです。ニーナ・シモンのライブ映像を見ると、怖いぐらい歌に入り込んでいるじゃないですか。自分はこうはなれないなって、憧れと諦めを持って見ていました。あとはJackson 5、マイケル・ジャクソンも大好きでよく聴いたし、ジョニ・ミッチェルも。
―最近のシンガーで気になっている人はいます?
上原:RAYEが大好きです。
―いいですよね。この前のアカデミー賞の『007』パフォーマンスではアデルの“Skyfall”を堂々と歌っていました。去年の『フジロック』のライブも素晴らしかったですよ。
上原:私はまだライブを観たことがなくて。アメリカンミュージックアワードの中継で見たのですが、彼女は最高ですね。
―日本のシンガーではどうですか? 矢野顕子さんとはガッツリ共演されていますが、以前DREAMS COME TRUEと共演されたこともありましたよね。
上原:はい。吉田美和さんも大好きなボーカリストです。日本ではあと甲本ヒロトさんが好きで、ザ・クロマニヨンズのライブも行けるときには必ず観に行っています。それから去年、石若駿くんを中心とするイベント(『JAZZ NOT ONLY JAZZ』)に参加した際に初めてアイナ・ジ・エンドさんを拝見したのですが、素晴らしくて心が震えました。あとは中村佳穂さんも素晴らしいですね。
―佳穂さんのステージに飛び入り出演されたこともありましたもんね。その佳穂さんや矢野さんはピアノを弾いて歌をうたうわけですが、そういうスタイルに憧れたりしたことはないですか?
上原:私は小さい頃からずっとピアノというものに向き合ってきて、ピアノを弾きながら歌うということは考えたことがありませんでした。そういうスタイルがあんなふうに成立するというのも、矢野さんを見るまではそんなにわかっていなかったですし。まあ、矢野さんの場合は本当にピアノの延長線上に歌があって、歌の延長線上にピアノがあるような感じだから、特別なんでしょうけど。