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「人生博覧会」ドラマ『対岸の家事』が描く令和の夫婦と親子の対話

2025.6.3

#MOVIE

©TBS
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数多くのドラマ人気ランキングで軒並み上位に輝いたTBS火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』が6月3日(火)よる10時から最終回を迎える。

先の記事で書いた通り、第5話までの前半では、主に結婚と育児の問題を扱った本作が、第6話以降の後半で大きく扱ったのは、夫婦や親子の問題だった。

新たに独身のバリキャリ女性や、要介護者を親に持つキャリアウーマン、専業主婦に恨みを持つシングルマザーなど、様々な背景を抱える人々を描く本作は、さながら“人生博覧会”として、多くの視聴者の想いを受け止めている。

意外性がありつつも、適材適所のキャスティングと演技も光った本作について、ドラマ映画ライターの古澤椋子がレビューする。

※本記事にはドラマの内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。

より幅広い「他者」と手を取り合うドラマ

はじめは他者同士だった中谷達也(ディーン・フジオカ)と長野礼子(江口のりこ)と村上詩穂(多部未華子)©TBS
はじめは他者同士だった中谷達也(ディーン・フジオカ)と長野礼子(江口のりこ)と村上詩穂(多部未華子)©TBS

「分かり合えなくても助け合える」

そんな教えを説き続けてくれた『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』が最終回を迎える。朱野帰子の同名小説を原作としながらも、ドラマの後半はオリジナル要素も豊富に盛り込み、原作から展開を変えているが、作品が伝えるメッセージは一貫している。後半では更に、単身者との関わり、夫婦関係、親子関係に焦点を当てていった。村上詩穂(多部未華子)にとっては、長野礼子(江口のりこ)や中谷達也(ディーン・フジオカ)ら子育て世帯同士が互いに助け合うよりも、単身という異なる生き方を選択している人、夫、妻、親など近すぎる関係の人と理解し合い、助け合う方が難しい。『対岸の家事』は、より幅広い「他者」と手を取り合うことに真摯に向き合っている。

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