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『るろうに剣心』の「先」を目指した佐藤健のアクション
さらに、実写映画化成功の立役者として、W主演を務めた佐藤健と永野芽郁を推したい。2人は共に漫画の実写映画化作品で主演の経験があり、そのキャリアを活かしたハマり役になっているのだ。
何しろ、この映画『はたらく細胞』の予告編で視聴者の度肝を抜いたのは、佐藤健のアクロバティックなアクションだ。佐藤健自らが『るろうに剣心』でタッグを組んだアクション監督の大内貴仁を呼ぶことを提案し、しかも「『るろうに剣心』以上のアクションを見せないと、自分がやる意味がない」という気持ちで挑んだからこその、ワイヤーを駆使しての壁走り、特大ジャンプ、高速回転など、それぞれのアクションにはほれぼれとさせられる。

さらに、その佐藤健が演じる「白血球(好中球)」の武器は「ナイフ」であり、それは長い日本刀で派手な闘いを見せた『るろうに剣心』とは大きく異なる。佐藤健にとっても「初めての武器」だったそうだが、「ナイフを最大限に活かして速くて細かいアクションの動きをやりたい」とも要望し、その甲斐あってのナイフでの「近接格闘」に近いアクションもスタイリッシュに仕上がっていた。