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Mockyに角舘健悟、出戸学らと質問してみた。AI時代に、ポップスの魔法はどこに宿る?

2025.9.12

#MUSIC

んoonからの質問。演奏者、プロデューサーとして大切にしていること

んoon
2014年にハープ、キーボード、ベースのインストゥルメンタル編成でスタートした んoonは2016年ボーカリストJCの加入を境に、ノイズ、フリージャズ、ヒップホップ、ソウル、パンク、クアイヤー、エレクトロなど、あらゆる音楽のエッセンスを不気味に散りばめた音を演奏するバンドとなる。2025年9月、Mockyの東京公演にサポートアクトとして出演する。
んoon『Jargon』(2021年)収録曲

んoon:Mockyさんにとってコンポーザー(作曲能力)と、楽器プレイヤー(演奏能力)であることのバランスについて教えてください。

Mocky:僕にとっては演奏も作曲の一部って感覚なんです。人や楽器をイメージして曲を書くのが一番いい。僕は自分の作品でほとんどの楽器を演奏するけど、役者になりきるみたいな感覚があるかな。

例えばドラムを叩くときは「自転車でスタジオに来て疲れてるドラマー」を想像したり、ピアノを弾くときは「失恋したばかりのピアニスト」を思い浮かべて弾いたり。映画のキャラクターにちょっとした背景を与えるような感覚というか。楽曲が一番大事だけど、瞬間に合わせて変幻自在であることも大切にしているよ。

Mockyのライブ映像

んoon:バンドセットで自分の楽曲を演奏するとき、自分以外の演奏者へ期待することや指示することは何ですか?

Mocky:基本的には「自分らしくいてほしい」ってお願いするだけかな。ちゃんとアレンジされていれば、それで十分と思ってて。僕が一番大事にしているのは、「信頼」と「音楽がどんな方向に行っても支える姿勢」、そして「楽しさ」。純粋に「音を出す喜び」とも言えるかな。一緒に演奏するミュージシャンにはそういうことを求めてるよ。

んoon:我々のライブPAであるカツラはMockyさんの大ファンで2016年、2019年の来日公演を観に行ってあなたとの2ショット写真を撮っています。彼のことを覚えていますか? 彼も我々んoonも東京公演で再び会えることをものすごく楽しみにしています!

Mocky:光栄だよ! 今度の東京公演で、答えを言うね(笑)。あのときも本当にたくさんの人と写真を撮って、感謝の気持ちでいっぱいだった。

Mocky 『How To Hit What And How Hard (The Moxtape Vol.4)』(2018年)収録曲

―今回の来日ツアーでも、日本のミュージシャンを招いたバンドセットで演奏を予定していますね。Mockyさんから見て、日本のミュージシャンの演奏、リズムやグルーヴにはどんな特徴があると思いますか?

Mocky:音楽は言葉と同じようにひとつの「言語」なんだと思ってて。だから違う国のミュージシャン同士が一緒に演奏するってことは、コミュニケーションの方法を探るような感じでワクワクする。

これまで一緒に演奏した日本のミュージシャンは、スピリットも音楽に対する感覚も素晴らしいし、演奏レベルもめちゃくちゃ高い。だからいつも本当に楽しいよ。

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